12日、外務委質疑。空自が核搭載可能の米B52との共同訓練19回も!米「核作戦教範」を訓練に使用の事実が明らかに。

2024年06月20日

報告です。12日の外務委員会の質疑(動画は既報)で、鬼木誠防衛副大臣は、核兵器を搭載できる米空軍のB52爆撃機と航空自衛隊の共同訓練について、安保3文書が閣議決定された2022年12月以降、19回実施したことを答弁しました。

内訳は日米16回、日米韓2回、日米仏1回となっており、大幅に増えています。その資料を要求しました。
14日に防衛省はその資料を提出しました。その内容を16日付の「しんぶん赤旗」が報道しました(下段に掲示)。

私は、これらの共同訓練が、核戦力を見せつけるため、「可視化」を図る米戦力を補完するものであり、唯一の戦争被爆国としてあるまじきことだと、批判しました。

 

―― 核作戦の米軍教範を空自が訓練と称して「使用」していた事実を暴露 ーー

私は、核作戦を詳しく述べている「米空軍ベーシック・ドクトリン(基本的教範)」(1971年版)を、空自が73年から74年まで訓練資科として使用していたとを明らかにしました。
教範は、「強度の核作戦」として「核大国間における大規模な戦略核兵器の使用」にも言及しています。


鬼木副大臣は、核作戦についての記述の存在を認めた上で、米国の部隊運用などについて学うことは「幹部自衛官として重要だ」などと当然視するではありませんか。驚きました。

「このような教範の使用自体が問題だ」とし、73年の参院予算委員会で田中角栄首相(当時)が憲法上、「自衛隊のための必要最小限の核兵器は保有できる」と答弁したことをあげ、有事の際に米軍の核兵器を共同で使う「核共有」の訓練が念頭にあったからだと、事の重大性を強調しました。

もう一点、米国製のF35Aステルス戦闘機が、広島型原爆の3倍の破壊力を持つ「核爆弾B61型12」を搭載可能になったとの報道をあげ、空自が導入している同型機も「核の搭載能力が備わるのではないか」と述べ、F35Aの導入中止を求めました。

 

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16日付けの「しんぶん赤旗」の報道。