政倫審幹事懇開催。44名の裏金議員、結局は審査出席を拒否//共同ぶら下がり会見。

2024年05月23日

報告です。21日、衆院政治倫理審査会は、幹事懇談会を開き、審査対象として議決した、自民党の裏金づくり議員44名の回答について対応を協議しました。


自民党委員は、「全員が出席意向を示さなかった」と説明。
ところが、そのうち1人の議員が「審査会から求められれば、各委員の質問に答えないわけではない」と、事実上出席意向を示す回答をしていたことが明らかになりました。

回答を閲覧した野党筆頭幹事の立憲民主党の寺田学議員によると、自民議員の1人は「自分自身は出席するつもりがない。なぜなら、説明責任を果たしてきたから」とした上で「しかし審査会から求められれば、各委員からの質問に対しては答えないわけではありません。質問がある場合においては5月24日の正午までに委員部を通して連絡してください」などと回答していたわけです。

日本共産党、立憲民主党、維新の会の委員は、「出席の意思が示されているのに、自民党が出さないとしている」と批判しました。
出席を求める3党と、疑惑隠しの態度で出席を拒否する与党が折り合わず、対応について再度幹事懇を開催し、引き続き協議することになりました。

*******

幹事懇閉会後、3党は共同のぶら下がり会見を行い、寺田幹事が、幹事懇の経過と3党の主張を紹介。

私は、「審査会への44人の出席を求める議決は、自民党を含む全会一致で決定した。先立つ幹事会の際に、『出席を実現するのは自民党の責任だ』と主張した。にもかかわらず、その責任を果たしておらず、真相解明にふたをする姿勢と言わざるを得ない」と批判。
合わせて、44人の回答文書は幹事や委員にも示されていないとして「回答文書を公開するべきだ。国民の前に明らかにして判断をあおぐことが必要だ」と述べ、出席意向を示している1人については「政倫審に出て弁明してもらうべきだ」と発言しました。