第68回京都解放運動戦士の碑「合祀追悼祭」で追悼の言葉を述べました。

2023年05月15日

14日、浄土宗総本山「知恩院」の御影堂で開催された第68回京都解放運動戦士の碑「合祀追悼祭」に参加しました。日本共産党を代表して「追悼のことば」を述べました。

 

 

今年は、78人が合祀され、追悼者は計3340人となました。御影堂にはご遺族や関係者など170人が集いました。写真は、冒頭に黙祷を捧げる参加者。

 

 

追悼祭では、最初に「解放運動戦士の碑維持委員会」を代表して、森田しのぶ国民救援会京都府本部会長が挨拶。

 

 

私は、「各界からの追悼のことば」として、来賓挨拶(詳細、後述)を行いました。

 

 

 

「追悼のことば」は、梶川憲京都総評議長、上柿直一農民連京都府連合会会長、袖岡勝京都いしずえ会会長が行い、新遺族を代表してお二人が故人の在りし日を忍んで挨拶されました。

写真は、お焼香をする私。左隣は梶川憲京都総評議長。

 

 

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以下、私の「追悼のことば」です。

京都解放運動戦士の碑 合祀追悼祭  追悼の言葉

志半ばにして亡くなれた皆さん、ご遺族の皆さん。第六八回京都解放運動戦士の碑・合祀追悼祭にあたり、日本共産党を代表し、謹んで哀悼の言葉を捧げます。

今年新たに合祀される78人を含む3340人の皆さんは、それぞれの地域、労働組合、諸団体で、平和と自由、民主主義を求め、暮らしと権利の向上をめざして力を尽くしてこられました。
とりわけ今年合祀された皆さんは、私と同じ時代を駆け抜けた方々です。ご指導、ご援助を受け、或いは同僚として過ごした、忘れ得ぬ闘う仲間たちであります。たたかいの中で喜怒哀楽を共有した同志であります。
皆さんの生前の活動には、多くの苦労があったことでしょう。しかし、献身的な皆さんの活動によって、歴史は一歩一歩と前進しています。

ご遺族の皆さんは、故人と共に社会進歩をめざして力を合わせ、苦楽をともにしてこられたことと存じます。今日一日は、思い出を語り伝えていただければ幸いです。
故人との永遠のお別れした皆さんの心中をお察し申し上げますとともに、ご遺族の皆さまがお身体を大切にされ、どうか故人と歩まれた道を今後とも歩んで行かれることを希望するものです。

この際、解放運動戦士の碑の土地を永代無償で提供していただいております、浄土宗総本山知恩院に感謝申し上げます。
伊藤唯眞門主は、2023年の新年互礼会におきまして、「来年浄土宗開宗850年を迎えるにあたり、法然上人は『何より命が大事。戦のない平和な世を願った』」と述べ、常に平和と共生を訴えておられることにも敬意を表するものです。
合祀追悼祭を主催する「京都いしずえ会」の皆様にお礼を申し上げます。

国政では、民主主義を踏みにじり、戦争国家づくりを推し進める岸田自公政権の大暴走が通常国会を舞台に続いています。日本共産党は、この岸田政権の大暴走に真正面から対決し、みなさんと力を合わせて、平和と暮らしと憲法を守る論戦を行っています。
国会論戦で、私も追及したことですが、日本の敵基地攻撃能力の行使に対し、他国が報復・反撃し、大規模被害が日本全土に及ぶことを前提に、岸田政権は軍備増強を強行しようとしています。日本共産党は、敵基地攻撃能力の保有や大軍拡に対し、旗幟鮮明に正面から対決し、平和の党の存在意義をかけてたたかっています。
政治と現在の政党配置をめぐる状況を見たとき、勇躍してたたかうべき時ではないでしょうか。

私どもが大義の旗を掲げ、真っすぐにたたかい抜けるのは、ひとえに、亡くなられた諸先輩、皆様方の運動の積み重ね、支えがあったればこそであります。
いま、亡くなられた皆さんの生の声を再び聞くことはできません。しかし、皆さんがすすめてこられた社会進歩と政治革新への足跡は、いつまでも私たちの心の中、歴史の中に生き続けていくことでしょう。
合祀される皆さんの遺志を受け継ぎ、社会進歩・政治革新のたたかいを前進させる決意を、重ねて表明して、追悼の言葉とします。いまはどうか安らかにお眠り下さい。

2023年5月14日        衆議院議員・日本共産党国会対策委員長 こくた 恵二