「瑞饋(ずいき)神輿、天神御旅商店街の「御旅所」に遷る(神幸祭)

2022年10月2日

 

10月1~5日は、京都の秋祭りの先陣を切って行われる「瑞饋(ずいき)祭り」

1日は、「神幸祭」ということで、北野天満宮から、天神御旅商店街の「御旅所」に、「瑞饋みこし」が遷りました。
私は東京日程のため、秘書の永戸辰夫さんが役員のみなさんへのご挨拶を兼ね訪ねました。

御旅所の境内は、好天で、老若男女、お年寄りからお子さんまで、たいへん賑わっていたそうです。

 

 

この御旅所がある場所は、「天神御旅商店街」といい、歴史は非常に古く、昭和初期には既に商店街ができていたそうです。
南に下った「新丸太町通」が通ってなかった時代には、この御旅所がある「上ノ下立売通」(かみのしもだちうりどおり。通称、妙心寺道)が嵐山や高雄へ行くための抜け道として利用されていたそうで、商店街が繁盛していたのでしょうね。

「瑞饋祭り」では、祭礼期間中はこの「御旅所」に天神様が奉安されています(写真)。

 

 

瑞饋祭りの歴史は古く、平安時代に菅原道真公が大宰府で刻んだ木造を、西ノ京に住んでいた天満宮の神人らが持ち帰ってまつり、秋の収穫物で飾り備えたことに始まったそうです。「五穀豊穣」を祈願したこのお祭りは、室町時代には既に行われていたということです。
写真下が、秋の収穫物をふんだんに飾った「瑞饋みこし」。

 

 

瑞饋みこし、東側(正面右側)から。

 

 

神輿の北側(後ろ側)は、今年は「ジェラシックパーク」が飾られていたそうです。

 

 

こちらは、「子どもみこし」。本体の瑞饋みこしとともに、4日の「還幸祭」で天満宮本社に戻ります。