「ウトロ平和祈念館」を訪問。ウトロ地区放火事件の資料展示も展示

2022年09月13日

 

報告です。今年4月30日に開館した、宇治市伊勢田町にあるウトロ平和祈念館」を訪問しました。
「ぜひ訪問したい」と思いつつ、選挙などでかなわなかったのですが、11日、訪問することができました。
関係者と親しく交流もでき、有意義な訪問でした。皆さんも、ぜひ、お運びください。

 

 

祈念館の資料を収めた倉庫などウトロ地区への放火や器物破損事件が起きたのは去年。
先月末には、京都地裁が「偏見や嫌悪感による犯行で、民主主義社会において到底、許容できない」として求刑どおり懲役4年の判決を言い渡したばかりです。

祈念館では、この事件の背景などを考える「特別展示」もあり、若い人たちがたくさん訪れていました。

 

 

ウトロ地区は、1940年から日本政府が推進した「京都飛行場建設」に集められた在日朝鮮人労働者たちの飯場跡に形成された集落。祈念館は、地区の歴史を伝えようと創設されたもの。当時、在日朝鮮人たちは徴用や貧困から逃れるために飛行場建設の過酷な労働に従事し、やがて日本の敗戦により工事が中断されると、その場に使い捨てのように放置されました。祈念館では、この痛ましい歴史とともに、地区住民のたたかいの歴史も垣間見ることができます。

写真下は、ウトロ地区の労働者の「飯場」(トタン張り)を模したもの。

 

 

ちょうど、田川明子館長、金秀煥(キムスファン)副館長・理事もおられ、「いつも赤旗や京都民報に報道いただきありがとうございます。先日は、京都市左京区の京都民報の読者の方が、『記事を見ました』と募金を持ってこられました。本当に感謝しております」など、親しく懇談することができました。
また、会館の受付には、元・吉祥院病院院長の倉田正先生がボランティアで座っておられ、久方ぶりにご挨拶することができました。

写真下は、金副館長と。

 

 

なお、「ウトロ平和祈念館」の開館日は金曜から月曜日の10~16時まで、入場料は一般300円、小学生100円、小学生未満無料、電話0774-26-9222)。