高麗美術館「2022年度秋の展覧会『 朝鮮王朝の白磁と水墨画 』」を鑑賞

2022年09月4日

 

私の地元、京都市北区にある高麗美術館では、9月に入り「2022年度秋の展覧会『 朝鮮王朝の白磁と水墨画 』」が開催されており(12月11日まで)、3日、足を運びました。

閉館時間の直前でしたが、運よく鄭喜斗さん(美術館代表理事)とも出会うことができ、今回の企画の趣旨などをお聞きしました。

写真下は、大きな「白磁壷」(18世紀頃と)の前で。これほどの大きさの白磁はたいへん珍しいとのことです。
全体として、「白」が極まる白磁の奥には、「黒」(墨)の水墨画、そしてその中にある「書」を楽しむという粋な趣向が凝らされていました。

 

 

今回の展示は、高麗美術館所蔵の約70点とのことで、その一部を許可を得て紹介します。

この白磁には、底に「鄭」の文字が記されていたとかで、発見した時、鄭さんは「この壺を手にした時の美術館創設者・鄭詔文の喜びと驚きを想像できる」と話されていました。
底に記された文字が見えるように、展示は工夫されています。

 

 

こちらは、水墨画で「舟遊図」という作品。
船上で遊ぶ朝鮮文人の豊かな表情が魅力的なのですが、写真では少し見えにくいですね。
金明国という方の作。金氏は朝鮮通信使として、二度、日本に派遣された人物で、当時から日本で人気のある方とのことでした。

興味のある方は、ぜひ、高麗美術館を訪ねて鑑賞いただければと思います。

 

 

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