【兵庫民報】連載エッセイ⑪「満を持して政権交代に挑む」

2021年10月2日

 

日本共産党兵庫県委員会が発行する週刊新聞「兵庫民報」(9月26日付)に寄稿したエッセイを紹介します。

 

「平和のために、真実のために、生きて何らかの役に立とうと希望するがゆえに、学問を志したのである。この学徒が戦争のために自らの生命を奪われた。これほど大きな矛盾があるだろうか。その矛盾に発する怒りと悩みと悲しみを象徴するのがわだつみ像である」「再びあのような愚かな戦争のために貴い未来と生命を奪われることなかれ」
これは、1953年、わだつみ像建立の「不戦のつどい」での故末川博立命大総長の訴えだ。
私は、立命館大学入学後、学生平和委員会で活動し、12月8日のわだつみ像を前にした「不戦の集い」に取り組んできた。以来、「わだつみの悲劇を繰り返すまい」を自らの政治信条として歩んできた。
1993年総選挙に初挑戦した際、故蜷川虎三京都府知事の「ポケット憲法」に倣い「憲法手帳」を作成し、末川総長のこの言葉を掲載した。「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることがないように」とした憲法前文と一対をなしている。
そして、いま「生命を守れ」をキーワードに総選挙を挑む。「市民と野党の共闘」の出発点は、「安保法制(戦争法)の廃止、立憲主義の回復」である。総選挙にむけ市民連合と四野党が調印した共通政策には、「憲法に基づく政治の回復」「安保法制、特定機密保護法、などの違憲部分を廃止」と明記された。
これを「実行する政権の実現」を合意したことで、いよいよ政権交代への道筋が見えた。満を持して闘う。「比例は日本共産党」「京都一区はこくた」と。