野党4党抗議声明提出。「臨時国会召集拒否は明白な憲法違反」／／共同会見
2021年09月3日
2日、国会内で、野党の国対委員長は、自民党の森山裕国対委員長に、「野党4党声明文」を手渡しました。
これは、野党が憲法53条に基づいて要求した臨時国会召集を政府・与党が拒否したことに対して「明白な憲法違反だ」と抗議したものです。
写真下、左から森山氏、安住淳氏（立憲民主党国対委員長）、私、古川元久氏（国民民主党国対委員長）、原口一博氏（立憲民主党国対委員長代行）。
立憲民主党の安住氏は「明白な憲法違反であり、国権の最高機関としての役割を放棄する等しい」「政治が停止状態になり、感染対策を怠っている責任は非常に重い」と指摘。国会で対策を議論し、職責を果たすよう求めました。
さらに、安住氏は「10月21日の任期満了までに国民が審判を下せる環境をつくるのが与党の責任ではないか」と主張。
私は、「通常国会閉会後、コロナ感染爆発で、国民の命と暮らしは深刻な事態を迎えている。コロナ対策の間違いをただし、国民の命を守るために国会を開き、議論することは当然の責務だ」と訴えました。
森山氏は「大変、重く受け止めさせていただく」として、声明文を内閣と与党に伝えると述べました。
＊＊＊＊＊＊＊
提出後の共同会見では、立憲民主党の安住氏は、抗議内容を報告したうえで「開かなければならないのにやらないままだと、憲法違反を犯した内閣になる」と指摘。そして「子どもたちのために、自宅療養している人のために、感染が広がりつつある地方のために、国会を開いて、議論をする、対策を考える、そういう機会で職責を果たしましょう」と提案したことを報告。
私からは「憲法53条には、『決定しなければならない』と書いてあって、拒否することなどできない」と強調したうえで、「国会が閉じて以降の感染が爆発的に拡大していることは大きな変化だ」と指摘。「対処が間違っているということが明らかになっているもとで、国民の命をどうするのかという問題。国会を開くことは当然の責務だ」と述べました。
さらに、「総選挙が近いわけですから、しっかりと議論して、総選挙をやるというのが民主主義の土台だ」と主張。
国民民主党の古川氏は「新型コロナに対する国民の不安は、ますます高まっている」、「ワクチン接種が進んでいない若年層で感染拡大が広がっている」と指摘。「長引くコロナ禍、感染拡大が爆発した状況が起きている。そこにしっかりと政治が向き合って、対応をしていかなければ、政治に対する不信を高めることにつながる」と述べました。
＊＊＊＊＊＊＊
提出した抗議文書は以下の通りです。
