マリ・マチャド人民権力全国議会副議長、シエラ外務次官と懇談//支倉常長像を見学

2015年10月29日

既報のように、マリ・マチャド副議長主催の昼食懇談会、続いてシエラキューバ外務省二国間問題担当次官と懇談しました。

この中で、キューバとアメリカの関係回復の取り組みと課題について議論が行われました。土屋品子団長から直近のニュースということで、国連におけるアメリカのキューバへの経済封鎖反対の決議案がアメリカとイスラエルだけが反対して可決されたことが報告がされました。参加者全員が手を取り合って拍手する一幕がありました。

現在、キューバ・アメリカの関係回復の新段階を迎えつつあるが難しい問題も横たわっており、経済封鎖解除は不可欠な要素として主張し頑張っていくとの表明がキューバ側のお二方からありました。

率直な意見交換が行われました。
日本・キューバ間において外交だけでなく、あらゆる分野での交流をの強固なベースをつくっていく必要性が確認されました。
キューバ側からは、投資支援法の制定を踏まえ、日本からの積極的な投資の期待が語られました。土屋品子団長は、キューバ国民が豊かになる支援を行いたいと応じました。

私からは、四年前のキューバ共産党第6回大会で掲げた経済改革の成果(市場経済推進の方向)と問題点を質問しました。
外務次官は、党大会において、今後の方向性について開かれた議論によって当初の提案から6割から7割の変更が行われたほどだとの説明がありました。
その上で、プランを実行する際に、期待していたほどのスピード感で達成されてはいないと語り、内部の障がいとあめりかの経済封鎖による影響も少なくないと率直に報告がありました。
キューバ側は、中央政府と地方のあり方論についても議論し、経済発展の恩恵が国民全体に及んでいくように、他国の経験にも学んで、さらに法体系の改革、効率と規制緩和の改革、など困難で時間がかかる諸問題に、難しいが最大限努力していくつもりだとの見解表明がありました。

それらを踏まえて、日本のキューバに対する援助についtも意見交換しました。

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ハバナ湾をのぞむ旧市内のの一角に、支倉常長像が建立されています。
メキシコと同様ですが、伊達政宗の命で慶長遣欧使節団として宮城県から出航したことを記念し、仙台育英学園が2001年に寄贈したものだそうです。

場所が場所だっただけに、私が和服姿だったので、ずいぶん注目をあびました。

その後、1992年に世界遺産登録されたハバナ歴史地区[ハバナ旧市街]を散策しました。

ヘミングウェイゆかりの場所として有名な[バー”フロリディータ”]にもよりました。いつもヘミングウェイが座っていた場所には、銅像があり、多くの方が記念写真を撮っていました。私も思わずパチリ。