野党国対委員長会談、感染者の「自宅療養原則」政府方針の撤回を！／／定例記者会見
2021年08月5日
4日、国会内で野党国対委員長会談・連絡会（野国連）を開催。
新型コロナウイルス感染症対策で、「重症者以外は原則自宅療養とする」と政府が方針転換したことについて、名古屋入管でのウィシュマ・サンダマリさんの非業の死に関わる最終報告問題、安倍晋三前総理の「桜を見る会」問題で不起訴不当とした問題などについて協議。
政府が、コロナウイルス患者の入院を重症化リスクの高い人に制限し、それ以外の患者は原則自宅療養を可能とする方針を公表したことについては「命を蔑ろにする対応だ」「命を切り捨てるものだ」と認識を確認し、撤回を求めることで一致。
「桜を見る会」問題では、検察審査会が「不起訴不当」と議決したことについて、安倍晋三前総理の証人喚問を要求することで一致。
さらに、ウィシュマさんの死亡事件に関わるビデオの開示について、遺族に行うとともに国会にも開示要求し、法務委員会の閉会中審査を求めることで一致。
＊＊＊＊＊＊＊
野国連後の共同会見では、立憲民主党の安住淳国対委員長が、3つのことで一致し、要求することを報告。
安住氏は、政府の自宅療養に切り替える方針転換について、「これまでの政策の大転換だ」と指摘したうえで、「政治が命を切り捨てることになりかねない。直ちに撤回すべきだ」と強調。
安住氏は、「政府は、国民の高揚感をあおり、他方で動くな、自宅に居なさいと言っても説得力がない」と指摘。そのうえで「早い時期に全国的に感染拡大につながり、悲劇的な状況になるのではと危惧している」と述べ、「お盆休みになるが来週以降も委員会の開催を求める。一番いいのは速やかに臨時国会を開くこと」と述べました。
＊＊＊＊＊＊＊
定例記者会見では、野国連の報告。
厚生労働省の「新型コロナウイルス感染症診療の手引き」では、「中等症Ⅰ」は「呼吸困難、肺炎所見」で、「入院の上で慎重に観察」と明記されていると指摘。「政府の重大な方針転換だ。命の切り捨て、命の選別を行うもので、医療提供の放棄であり、極めて許し難い行為だ」と強調。
「（深刻な実情を無視して）方針転換を平気でやる、説明をしない、責任は持たないというやり方、ここに今の菅政権の本質がある｣と指摘。「これらをただす上でも、早急に臨時国会を開催すべきだと、改めて要求する」と述べました。
記者団からは、桜を見る会の不起訴不当に関して「今後の追及、展望について」、「感染者数が急拡大し、医療が逼迫してくる状況への対応について」、「東京都知事や関係大臣が軽症者に対して自宅待機を原則とする発言を繰り返していることについて」、「菅総理が『命が大事』『安心安全』とメッセージをだし、矛盾している状況について」、「五輪の中止を1月から主張し続けていることについて」の質問があり、それらに答えました。
