野党党首会談、「憲法53条に基づいて臨時国会召集」要求を決定//国対委員長が、衆院議長へ「申し入れ」

2021年07月17日

 

16日、国会内で野党4野党(日本共産党、立憲民主党、国民民主党、社民党)の党首会談を開催。国対委員長が陪席しました。

憲法53条に基づく臨時国会の召集要求書を提出することを確認しました。

 

 

会談後の共同会見で、立憲民主党の枝野幸男代表は、「閉会中審査や野党合同ヒアリング、現地調査などを含めて、野党連携してきた。臨時国会を開かなければならない状況ということで、国対間で政府与党に対して申し入れきたが応じないということで、憲法53条に基づく臨時国会の召集を求めたいと提起し、各党とも大賛成と賛同をいただいたので、衆院議長に申し入れを行う」と党首会談の確認内容を報告。

さらに、閉会後に次々と明らかになっている問題を挙げ、「国会を開催して、国会としての行政監視機能の役割を果たしていかなければならない。そのために申し入れ、臨時国会の開催を要求する」と強調。

 

 

記者団から「政府にただしたいこと、政府の至らない部分は何か」と問われ、各党党首が回答。

日本共産党の志位和夫委員長は「諸問題が山積しているのに、菅総理は一切の説明責任を果たそうとしない。国会にも閉会中審査にも出てこない。記者会見もまともにやらない」と指摘。

そのうえで「憲法に基づいて国会を開いて、しっかりと議論して打開策を見出していくことが国会の責務だと考え賛成した」と述べ、さらに「国民のみなさんには、『国会を開け』の声をあげていただきたい」と語りました。

 

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野党党首会談を受けて、大島理森衆院議長に対し、野党国対委員長が「臨時国会召集要求書」を提出。

 

 

 

 

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提出後の共同ぶら下がり会見で、立憲民主党の安住淳国対委員長が報告。

「感染拡大の中でオリンピックを開催するというのは、国家的な危機、岐路に立っている。国会を閉じていることは不自然であり、職責をまっとうできないと判断して、憲法53条に基づき、要求する」と説明。

議長からは「極めて重い、憲法に基づく要求であるので、速やかに内閣に対して送付する」と述べたことを紹介。

 

 

私からは「司法の判断でも憲法53条に基づく国会開会をズルズルと引き延ばすやり方は間違っていると判断は下っている」として、「立法府としての責任を果たすべきだ」と強調。

さらに「監視機能として、速やかに開会することは当然のこと」と指摘し、「召集権は内閣にあるが、与野党関係なく、立法府としての監視機能を果たすという意味で、開催は急務だ」と述べました。