【赤旗日曜版】3月14日号。東日本大震災を大特集しています。

2021年03月13日

3月14日号の「しんぶん赤旗 日曜版」は、東日本大震災から10年。被災者の現状と今後の課題の特集号。原発事故が起きた福島で被災し、いまも厳しい避難生活を送る元原発作業員の思い、津波で壊滅的な被害を受けた岩手の水産加工業者の奮闘、家族全員を津波で亡くした宮城の高校生の10年の歩みなどなど。

国と東電は福島への賠償や支援を次々に打ち切っています。理由は再稼働に向け、原発事故を終わったことにしたいから。その中で元作業員が苦悩を、ふるさとを奪われた被災者の思いを語っています。

 

 

「現場は連携、国こそ公助を」と語るのは、借金、大不漁、コロナ禍の“三重苦”の中で奮闘する大船渡湾冷凍水産加工業協同組合代表理事で水産加工業者「森下水産」社長 森下幹生さん。(写真・紙面の左側)

 

 

東日本大震災でとりわけ大きな被害を受けた岩手、宮城、福島の東北3県。震災10年のもとでの復興の現状と課題について、「被災者の医療費免除を継続」と語るのは岩手県議団長の斉藤信・県会議員、「被災者置き去りで開発推進」と語るのは福島県議団長の神山悦子・県会議員、「大企業優先で住民の声無視」と語るのは宮城県議団長の三浦一敏県会議員です。

 

カラー見開きは、原発をめぐる裁判で明らかになった国と東京電力の無責任な姿勢、原発ゼロをめざす取り組み。
国と東電「対策怠り、検証もなし」と語るのは科学ジャーナリストの添田孝史さん。「汚染されたままにされたふるさと」への思いを語るのは津島原発訴訟原告の三瓶春江さんです。

 

 

東日本大震災の被災自治体で最大の人的被害を受けた宮城県石巻市。辺見佳祐さん(17)は、小学1年生の時、一緒に暮らしていた家族4人全員を津波で亡くしました。震災から10年。さまざまな苦難を乗り越えて、新たな思いを胸に歩んでいます。

 

 

「ええ加減でええんですよ」と柔らかな語り口でおなじみの料理研究家・土井善晴さん。政治学者の中島岳志さんとの異色の対談をまとめた『料理と利他』が話題になり、登場していただきました。良い味が出てますね(ダジャレのつもりかな)。

 

 

『ひと』は、作家の桜庭一樹さん。紡ぐ言葉が素敵ですね。曰く「政府にとって、人の命が日々軽くなっていくように今こそ、一人ひとりの命が地球全体と同じぐらいかけがえがないという事実の絶対性を強烈に感じています。いまこの時代を生きているわれわれのことを書き残さねばならないという意識をより強めながら、次に書く物語を考えているところです」とのこと。凄いですね。期待します。

 

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