通常国会はじまる。共産党議員団総会／／菅総理の施政方針演説について
2021年01月19日
18日、第204通常国会が召集されました。会期は6月16日までの150日間。
志位和夫委員長は、日本共産党国会議員団総会であいさつ。
志位委員長は、「この国会は新型コロナウイルス感染症が全国各地で感染爆発が起こり、医療崩壊が深刻な形で始まり、『緊急事態宣言』が再発令されている情勢のもとでの国会」として、「新型コロナから国民の命と暮らしを守り抜く。このことを今国会の最重要課題と位置づけ、全力をあげる決意をみんなで固め合いたい」と述べました。
そして、「感染急拡大は、菅政権の無為無策と逆行の結果であり、1月8日に国会議員団として、政府・与野党連絡協議会に提出した『政府への要望事項』の実行を迫っていく論戦に全力をあげよう」と呼びかけました。
特措法や感染症法の改定で罰則を導入しようとしていることに対し、「日本共産党は反対を貫く」と表明。「感染症対策は、国民の合意と納得、十分な補償によって進められるべきだ」と指摘し、「罰則による強制は、相互監視、差別と偏見、社会の分断を招き感染症対策に逆行する」として「間違った道はきっぱり拒否して、社会的連帯を何よりも大切にしてこそ、感染症対策は成功を収めることができる。この立場で奮闘しよう」と呼びかけました。
「『桜を見る会』問題をはじめとした『政治とカネ』の問題、日本学術会議への人事介入問題などについても、決して手を緩めることなく、厳しく追及していく」と述べ、「一連の疑惑の徹底究明、違憲・違法の任命拒否を撤回させるまで、引き続き力を尽くそう」と呼びかけ。
最後に、「解散・総選挙が秋までには必ず行われる」として、「総選挙勝利に道を開く国会にしていくためにも、知恵と力を尽くしたい」と述べ、「市民と野党の共闘の勝利、日本共産党の躍進に道を開く国会にしていくために力いっぱい頑張り抜こう」「総選挙躍進特別期間の成功に貢献する日本共産党国会議員団ここにあり、という論戦と活動に力をあわせて取り組もう」と呼びかけました。
臨時国会終了後から出産育休を取っていた吉良よし子参院議員と新型コロナウイルス感染を罹患し治療・療養していた清水忠史衆院議員が、復帰しました。
＊＊＊＊＊＊＊
記者団から、18日に行われた菅義偉総理大臣の施政方針演説について感想を求められました。
私は、「報道によれば、総理は前日に宿舎にこもって演説の練習をしたというが、やはり内容が極めて不十分であるがゆえに国民にはとんと響かなかったのでは」と、まず指摘しました。
その上で、「今日の政治の最大の問題である『コロナ対策』について、演説の五分の一以下の割合という少なさ。国民への協力は呼びかけるが、政府として何をするのかが見えてこない。「検査」の「け」の字も無し、医療機関への補填無し、自粛要請と一体に十分な補償と雇用・営業を守る支援無しというのが特徴だ」と述べました。