野党国対委員長「国会会期の延長」を、大島衆院議長に申し入れ//共産党議員団総会開催。国会での奮闘と総選挙での躍進を決意

2020年12月5日

 

4日、国会の「会期延長に関する申し入れ」を大島理森衆院議長に野党国対委員長が揃って提出しました。

申し入れ文書では、「新型コロナウイルス感染症に対し万全の対策を講じるため」と指摘し、12月28日までの23日間の延長を提案しました。

 

 

野党4党を代表して、立憲民主党の安住淳国対委員長は「新型コロナ感染症は拡大状況にある。GoToキャンペーンについても様々な議論がある。医療機関は崩壊の危機的な状況。この先の収束の見通しはたっているのか。国会は、ここで閉じてしまっていいのか」と述べ、会期延長を主張しました。

 

 

大島議長は、「野党のご意見は承りました。衆院議院運営委員会において議論し、結論を得たい」との発言にとどまりました。

写真下は、申し入れ文書です。

 

 

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提出後の共同会見では、安住氏が大島議長に対し、会期延長を申し入れたことを報告。

そして、「桜を見る会」に関して「安倍総理が国会で虚偽答弁をしていた可能性があり、捜査も大詰めの段階を迎えていることもあり、国会で発言したことが、ことごとくウソであったということになれば、国会できちんとした説明を求めるのは当然のこと」と主張したこと、さらに「吉川貴盛・元農水相の関係は、不祥事の疑惑も出てきている。実態解明をするためにも会期延長をしたい」と述べたことを報告しました。

 

 

安住氏は、会見の最後に会期延長の申し入れについて「政府・与党から会期内に法案処理ができないから延長してほしいというのが通例であったが、野党から会期延長を申し入れるのは、これで3回目。いろいろな不祥事が起きたり、政府・与党にとっては都合の悪いことばかり起きるので、一日も早く国会を閉じて、疑惑や疑念、新型コロナ感染拡大に対して議論されるのが嫌だからとフタをする。国会を閉じる。悪循環が続いていると感じる」と語りました。

 

 

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日本共産党国会議員団総会を開催しました。
志位和夫委員長が国会議員団総会で行ったあいさつは次の通り(要旨)です。

 

 

最初に、野党4党で衆院議長に対し12月28日までの国会会期の延長を求める申し入れを行ったことの重大性をあらためて述べました。その中で、「何よりもコロナに冬休みはない。ここで国会が休みをとってどうするか」と指摘。「感染が拡大し、重症者が増え、医療が深刻な逼迫に陥り、一部では事実上の医療崩壊が始まっている。どうやって感染爆発を止め、暮らしと営業を守るか。国民の命がかかった重大局面であり、国会がしっかりと仕事をすることは当たり前ではないか」と強調しました。
安倍前総理の「桜を見る会」の前夜祭のウソの真相の徹底究明と証人喚問をあらためて要求し、日本学術会議に対する違憲・違法の任命拒否を撤回させることも、この国会でなすべき大事な仕事だと語りました。

 

 

続いて、臨時国会開会の議員団総会で、日本学術会議への人事介入、新型コロナ対策という「2つの焦眉の大問題」にとりくむことを誓い合った。それぞれで、衆参の国会議員団が連携し、野党共闘を強めて、重要な成果をかちとったことを述べました。

国会での野党共闘の前進について触れ、コロナ対策、学術会議問題での取り組みとともに、自民党が執念をもやした憲法審査会への改憲案の持ち込み、国民投票法の採決を、8国会連続で阻止したことは、国民世論を結んだ重要な成果だと述べました。「次の国会で結論を得る」ことが確認された。自民党は「採決ということだ」というがそんな確認はどこにもない。「結論を得る」といったら廃案以外にない。通常国会にむけ、自民党の改憲策動を許さない国民的なたたかいに全力をあげようと呼びかけました。

 

 

最後に、臨時国会の論戦をつうじて、菅首相の、前任者を上回る強権ぶり、冷酷ぶり、国民に説明する医師も能力もない姿が早くも浮き彫りとなった。
次の総選挙では、共闘の力で、菅政権を倒し、政権交代を実現し、力をあわせて新しい政権をつくるために全力をあげよう。
「比例を軸に」を貫いて、日本共産党躍進をめざし、宣伝・対話・支持拡大、党勢拡大の新しいうねりをつくりだそうと述べ、国会議員団がその先頭に立とうと結びました。

議員団は、国会での引き続く取り組みを強め、総選挙での躍進を誓いあいました。