野党書記局長・幹事長会談「国会会期28日まで延長を」確認//与野党国対委員長会談

2020年12月4日

3日、国会内で、与野党国対委員長会談を開催。

自民党の森山裕国対委員長が「予算編成作業を12月やらないといけない。臨時国会での政府提出法案処理の目途がたったので、会期を閉じさせていただきたい」と提案。
これに対して、野党を代表して、立憲民主党の安住淳国対委員長は「認められない」として、「新型コロナウイルス感染症が拡大する中で、対策に関する議論が不十分だ」と述べ、年末までの会期延長を重ねて要求しました。
この後、各党の国対委員長が各々発言しました。

 

 

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与野党国対委員長会談のあとの共同ぶら下がり会見で、安住氏は、「ただ一つ合意したこと」として、「閉会中に新型コロナに関する委員会を積極的に開いていくこと」と与野党国対委員長会談の内容を報告。

私は、「国会を閉じるべきではない。議員の役割とは何か、国民の声をきっちり踏まえて議論することだ。国会の役割とは何か、やはり監視機能だ」と述べ、「菅政権の感染症対策について、危機感がない。年を越せないという国民の声に、どうしても応える必要がある。『桜を見る会』の問題については、安倍総理が1年半にわたって、ウソを続けてきたことになる。自民党、公明党とか、共産党とか立憲とかは、関係ないわけで立法府が騙され続けてきて、国民も騙され続けてきたことを分かっていて、見逃すのかということが問われている。安倍前総理に国会に出てきてもらってただす必要がある。そのために国会の延長が不可欠だ」と主張したことを報告しました。

 

 

さらに、記者から「桜を見る会」に関連して、安倍前総理の秘書が立件されるということへの質問がありました。

私は「国会の責任と自民党の責任が問われる。国会は議論をしてきた。安倍さんは事務所と秘書の関与、明細書、補填はないと言っていたものがウソだということがはっきりした。それで国会は黙っていていいのかということが改めて問われ、菅さんは、『そのことを確認して言ってきた』と何度も言っている。菅さんと自民党の責任は問われると思う」と述べました。

原口一博氏(立憲民主党国会対策委員長代行)は「(野党の安倍疑惑)追及チームが言ってきた通り」と指摘し、「1年におよぶウソ、しかも記録は消して、ログも消しているということですから、決して許されない。まずは、与党のみなさん、国会議員としての認識を質していきたいと思う」と述べました。

 

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野党書記局長・幹事長会談(日本共産党の小池晃書記局長、立憲民主党の福山哲郎幹事長、国民民主党の榛葉賀津也幹事長、社民党の吉田忠智幹事長)は、与野党国対委員長会談での自民党の森山国対委員長が、野党側が求めた会期延長を拒否したもとで、国会の今後の活動について協議すべく開かれました。各党の国対委員長(立憲は同代理も)が同席。

 

 

野党書記局長・幹事長会談で、与党に対して、「国会を12月28日まで延長する」ことを要求すること確認しました。

会談では、新型コロナ感染拡大が続く中で、政府の対応が極めて不十分であることから、GoToキャンペーンや医療体制の逼迫など議論すべき課題があるとの認識で一致し、野党4党が共同提出した「新型インフルエンザ特措法改正案」などの審議を求めることを確認。

さらに、「桜を見る会」の前夜祭について安倍前総理の虚偽答弁が明らかになったことを共有し、「安倍前首相には国会で説明する責任があり、国会招致に応じるべきだ」との認識で一致し、吉川貴盛・元農水相の在任中の現金受領の疑いについても「政府・与党の責任も極めて重い。国会として真相究明にあたるべき」ということも確認。

 

 

小池氏は「政府は『コロナはこれから3週間が勝負だ』と言いながら国会を閉じるなど言語道断」と指摘。安倍前総理と吉川貴盛・元農水相の疑惑解明が必要であることに対し、「国会閉会で疑惑にフタは許されない。疑惑にフタをしたと言われても仕方がない」と述べ、「学術会議任命拒否問題は、学者・学会で、批判の声が高まっている。任命拒否を撤回を求めていく」と強調しました。