緊急街頭演説@京都//安倍自公政治を根本から変えよう!

2020年08月30日

29日、東京から急きょ帰り、京都市中心部の四条烏丸交差点で、井上さとし、倉林明子の両参院議員と一緒に緊急街頭演説で訴えました。

 

 

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以下、私の訴えの大要です。

 

 

みなさん、こんにちは。紹介いただいた日本共産党国会対策委員長のこくた恵二です。今日は、井上参院議員、倉林参院議員、京都にかかわりのある3人の国会議員で訴えに上がりました。
それは、みなさんもご承知の通り、いま大きく政局が動いたからであります。こうした時だから、政治をどう見て、どう動かしていくのか、みなさんと一緒に考えたいと訴えに上がりました。

安倍総理は、持病で責任を果たすことができないということで辞任を表明しました。考えますと、1993年、中選挙区時代の最後の選挙が行われたその年に、私も安倍さんも同期の初当選ということで、一緒に国会に上がった身でもあります。であるがゆえに、一日も早い病状の回復を希望しているところでもあります。

安倍政治の7年8ヵ月とは何だったのか
新自由主義の政治でいいのかが問われ始めた

 

さて、今日の各メディアは「安倍自民・公明政権の7年8ヵ月とは何だったのか」ということをそれぞれ特集しています。そして今が「安倍政治の転換こそ」、「長期政権の功罪」「弊害清算の時」ということで朝日や毎日、東京新聞も報じています。
つまり「今の政治をどうするのか」ということが問われています。

そこで、先ほど、お二方からも話があったように、今みなさんが直(じか)に感じられておられる問題は、コロナ感染症対策で今の安倍政権が何をやったのかということです。前の年に比べ収入が半分以下に減った世帯に30万円を配るという提案がはじめに閣議決定されました。これを、野党と日本共産党の提案で閣議決定を覆し、日本に住むすべての人に10万円の特定定額金が配られることになった。
ご通行中のみなさん、「アベノマスク」してはりますか。みなさんしておられないでしょう。小さくて、遅くて、役に立たない。安倍政権が打った対策は、すべてが後手後手、的外れだったのではないでしょうか。

今、いまコロナ禍の事態に直面し、「今までの政治が果たして良いのか」「こんな政治でいいのか」ということも、みなさんが考え始めたのではないでしょうか。それは現実を目の当たりにしたからです。例えば、日本の公衆衛生の体制がこれほどまでに脆弱だったのか。1990年には850あった保健所が、いまでは469ヵ所に減っており、働く人も3万6000人から2万9000人に減っている。これほどまで公衆衛生の体制が弱くなっている。全国の公立私立病院連盟の邊見理事長は、「医療には緊急時に余裕が必要。しかし国は「効率至上主義」で、ベッドがすべて埋まらなければ診療報酬が加算されない。また、自治体病院に投入している税金はムダ」との考え方がまかり通っている」と批判しています。
これが新自由主義です。「自立・自助」「自己責任」の押し付け、公の私物化、社会保障切り捨て日の路線を続けていいのでしょうか。

ですから、私たちの暮らしの中に、はびこってきた、安倍さんが7年8ヵ月、行ってきた新自由主義の政治、儲かればいい、もともと「自助・共助・公助」と言っていたけれども、結局「自助」しか言わない、こうした考え方がいいのかということが、いよいよ問われ始めたのではないでしょうか。

安倍自民党政治の根本的転換こそ
「3つの政治転換」で新しい政治を

 

私たちは、こうした安倍自民党政治を根本から転換しようとを訴えています。
そのためには国民的議論が必要です。国会を開きなさいとこの間私たちは主張しています。何故なら、6月17日、国会を閉じて以来、閉会中の審議は野党の要求に基づいて確かに行われ、大きな役割を果たしました。しかし、総理は一度も出てきませんでした。

新しい総理大臣が選ばれたなら、速やかに臨時国会を開会し、代表質問、そして予算委員会を開催し、どういう方向に日本の政治を進めるのかと議論することが必要です。

その際、私たちは3つの方向での安倍自公政治からの転換を呼び掛けています。一つは憲法に基づいて立憲主義、平和主義、民主主義を回復する。二つ目に、安倍政権が行ってきた格差拡大の政治を改めて、格差を是正し、暮らし応援第一の政治を行うこと、三つ目に多様性を尊重し、個人の尊厳を最も大切にする政治を実現すること。こうした「3つの政治転換」の方向を、日本共産党と市民と野党の共闘は政治の根本に据えて全力を尽くしたいと考えているところです。

同時に、新自由主義の根本からの転換が必要である。このことも含めた新しい政治の流れを作っていこうではありませんか。私どもは、その立場で努力したいと考えています。
来るべき総選挙、比例代表は以上のことを訴える日本共産党を伸ばしていただきたい。衆院京都一区では私、こくた恵二を押し上げていただきたい。このことによって京都から政治の流れを変える、そのために奮闘することをお誓いして、私の訴えとさせていただきます。