政府・与党、「検察庁法案」今国会断念//民主主義守れの世論、市民・野党共同の闘いの大きな成果

2020年05月19日

 

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18日、断続的に野国連(野党国会対策委員長連絡会)を開催。
午前中も野党国対委員長の共同のぶら下り会見を行ってきました。

 

IMG_5822 20200518野国連後の会見 午前

 

野国連では、国家公務員法改正案と一体で審議中の検察庁法改正案をめぐり、今国会での成立阻止を目指し、撤回を求めていく方針をあらためて確認。
会談後、記者団に「あらゆる手段を講じて、対抗措置をやっていくことで一致した」と、立国社の安住淳国対委員長は述べました。

 

IMG_5818 20200518野国連 午前

 

政府、与党が検察庁法改正案の今国会成立見送りを検討しているとの一部報道については「正式に国会日程や法案のことで、自民党から連絡があったわけではない」とし、19日に予定されている武田良太国家公務員制度担当相の不信任決議案が衆院本会議で否決されるまで委員会審議の条件はない方針を強調しました。

改正案を審議する衆院内閣委員会で与党が採決を強行した場合には「想像を絶するような対応をしたい」と述べ、徹底抗戦する構えを5野党で確認したことを会見で述べました。

午後に大きな変化がありました。

 

IMG_5835 20200518野国連 午後

 

野国連の一致を踏まえての交渉の結果、政府・与党は、検察庁法案の今国会断念を表明。
まさしく世論の高まり、国会での質疑、野党の一致結束した対応が事をここまで追い込んだと思います。
野党党首会談での検察庁法案阻止の一致、本日18日は、元検察特捜部有志38名にのぼる意見書も公表されました。
「#検察庁法改正案に抗議します」のつぶやきから、1000万人を超えるSNS上での広がり、先日の検事総長経験者によるアピールなど、日本の民主主義の底力の発揮の結果という大きな意味があったと思います。

 

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本日の経過をたどりますと、16:00、安住淳・立国社森山裕・自民党国対委員長との会談。
16:20から野国連で以下の報告がありました。

14:45に、二階・安倍会談があり、首相は「国民の理解なしでは法案を前に進めるのは無理がある。今後については幹事長に任せる」と発言あり。
与党の幹幹事長・国対委員長会談を開催し、難しいで一致。
自民党の方針として、(1)国家公務員法等の改正案(地方公務員法も含め)は継続にする。具体的には今国会閉会日に継続の手続きをとり、採決はしない。従って内閣委員会はこの法案を棚上げし、次の法案審議に入ってほしい。(2)武田大臣不信任決議案は撤回いただきたい。(3)以上の上で、かねてより話のあった予算委員会については、5/20午後、尾身氏ら政府の専門家会議のメンバーを呼んだ参考人質疑を行う。

野党としては、以上の提案を了としたいとして各党了解。

 

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私は、世論、市民と野党の共同の闘い(国会論戦を含む)が、政府・与党をして「検察庁法案」今国会断念という大きな成果を獲得した。
もちろん、これで問題解決とはいかない。法案の分離という野党の主張に真摯に耳を傾けること、この法案の発端となった黒川弘務氏の定年延長の閣議決定の撤回が必要だと述べました。