京都「南座開場式」(耐震大改修完了)に参加

2018年10月27日

 

27日、大規模耐震改修工事を終え、2年9カ月ぶりの新開場をはたす京都・南座の「開場式」に招待を受け、参加しました。式典のあと、開場式に参加した俳優ら80名ほどによる「お練り」があるとのことで、四条通の南座から祇園まで、好みの役者を一目見ようというお客さんでごった返しておりました。

開場式では、まず「一番太鼓」の響きによって南座の開場が告げられました.

 

一番太鼓

 

続いて、開場のお祝いでは定番らしく、「寿式三番叟」の上演。松本白鸚、松本幸四郎、市川染五郎さん、親子三代そろっての舞台。しっかりと堪能させていただきました。

 

南座 寿式三番叟

 

南座では、11月1日から歌舞伎ファンお待ちかねの「吉例顔見世興行」が開催されます。1階客席をフラット化することができるなど、南座400年の歴史とともに、新しい演出上の工夫も今回の改修で行われているそうです。

 

寿式三番叟2

 

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開場式の第二部は、南座紹介の短い「映像」。その中で、耐震補修工事の概要が紹介されたましたが、大屋根の鉄筋による補強、客席の改良、一階や二階部分のコンクリート枠による耐震補強など、南座ならではの意匠をそのまま残しつつ、目視できない個所に手を入れられたご苦労がよく分かりました。

最後に、坂田藤十郎さんが「南座が幾久しく栄え、京の伝統文化として、わが国が世界に誇る劇場として、愛され続けることを願ってやみません」と祝辞。最後は、尾上菊五郎日本俳優協会理事長の「新装なった南座を祝しまして」との発声で、場内も一体となり「手締め」を行い、約1時間半にわたる開場式は終了しました。