京都「重文」等の台風被害調査③//天龍寺、八坂の塔、聖護院

2018年09月8日

 

7日、前日に引き続き、台風21号で大きな被害を受けた京都の重要文化財等に指定される寺社の被害状況をうかがい、修復のための国や京都府の補助制度があることを説明し、関係のみなさんと懇談ました。

 

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まず、朝一番に原田完京都府会議員と天竜寺にうかがい、宗務総長の田原義宣師にお話を伺い、懇談しました。

こちらでは、「竹林の竹に若干の被害があったが、それほどでもありません」とのことで、幸いでした。しかし、「末寺では少しの被害でも修復はずいぶん負担が大きい。今日は資料をいただきありがとうございます。みなに伝えます」とのことでした。写真は天龍寺で、原田府会議員と。

 

天龍寺

 

ついで、近くの渡月橋の状況も確認しました。東側の欄干が強風で押し倒された状態で、修理中でした。

 

渡月橋

 

法観寺・「八坂の塔」では住職の淺野師が対応。「瓦が少し飛んだので修復が必要」とのこと。久しぶりの訪問に、ずいぶん喜んでいただき、五重の塔をバックに写真。

 

八坂五重塔

 

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午後は、左京区まで足をのばし、まず聖護院へ。門跡門主の宮城泰年師と挨拶を交わした後、大きな被害を受けた重要文化財の書院へ。

宮城泰岳執事長から、説明を受けました。

こちらの壁画は、「昨日まで雨がもれ、ずぶ濡れで、シミだらけ。ようやく今日、染み抜きが終わった」とのこと。一日でこれほどまでに修復できる京の職人の「技」は、 さすがにすごいなと感心しました。

 

聖護院

 

強風のため、壊れた書院の檜皮葺の屋根

 

聖護院2

 

こちらは強風で壊れた書院のふすま

 

聖護院3

 

雨どいも半分かけ落ちているようで、聖護院では「早急に修理が必要。この三日ばかり、総出で掃除と修理で大わらわです」とのことでした。

 

聖護院4