祇園祭(後祭)の大船鉾//あめや藤本宅を訪問

2018年07月23日

 

京都の夏の風物詩といえば祇園祭。17日の前祭では23基の山鉾が巡行しましたが、後祭(21~24日)では10基の山鉾が24日に巡行します。

そして、後祭といえば、2014年に150年ぶりに復活したのが「大船鉾」。私も保存会の会員として毎年、時間を作って大船鉾を訪ねています。

 

大船鉾 いわれ

 

大船鉾に上がるとまず目につくのが「天水引」(写真)。天水引は屋根の軒につり下げる錺で、最も高い位置に掛けられるためにこう呼ばれています。金糸と絹色糸の紋織、見事なものです。

 

大船鉾 銅掛け

 

次に、「大金幣」(大船鉾では「大金幣」と「竜頭」を一年交替で船先の飾りにしています)と「旧前掛」(1751~1764年)です。

 

大船鉾 旧前掛け

 

そして、次の写真が、現在の「後掛」です。

 

大船鉾 前掛け

 

さらに、これが一昨年復元された「竜頭」

 

大船鉾

 

今年は大船鉾の「船縁(ふなべり)」上部があざやかな朱色に塗り上げられたばかりでした。

 

大船鉾 朱塗り

 

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「大船鉾」を訪問する直前、祇園祭にあわせて「お茶席」をもうけておられる「あめや藤本」を訪ね、大学時代からの友人である藤本最慶さんの点てたお抹茶を一服いただきました。「なぜ、日本のような先進国で200名以上が命を落とす豪雨被害が防げないのか。まったく嘆かわしい」など藤本さんの意見をお聞きし、率直に意見を交わすことができました。

 

あやめ藤本