15日、福知山、舞鶴の豪雨災害の被害調査へ

2018年07月15日

 

15日、気温が38度を超える猛暑の中、西日本豪雨被害の実態調査のため、福知山市、舞鶴市に足を運びました。

調査には、倉林明子・井上さとし両参議院議員、光永敦彦京都府会議員団幹事長、山内健小選挙区京都6区予定候補、塩見・吉見福知山市会議員、大槻府会議員予定候補(福知山選挙区)、後野・小杉舞鶴市会議員らも同行しました(写真は、福知山市役所前)。

 

福知山市2

 

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まず、由良川などを管理する国土交通省近畿地方整備局福知山河川国道事務所にたちより、今回の災害被害の状況について概要説明と対策方向を聞き取りました。

 

下線国道事務所

 

ここでは、大槻府会候補から「福知山の大江地区はここ数年で5回も水につかっている。排水機場の設置はどうなっているのか。また、集団移転したいとの声もあがっているが、どう応えるのか」、また、小杉舞鶴市議からも「今回の水害で『もう商売は終わりや』など住民はたいへん落胆されている。こうした事態を繰り返さない対策を望みたい」などの住民の強い要望が出され、所長は「今回の被害状況にもとづき、関係者の意見もよく聞いて、河川整備、内水対策、遊水機能の確保、森林整備など総合的で、かつスピーディな取り組みを行いたい」などと答えました。

 

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次に、災害対応と救済に多忙な福知山市を訪ね、大橋一夫市長と懇談し、河川による被害の現状、非難指示、避難所対策、今後の河川行政、災害対策などの要望をお聞きしました。

 

福知山市長1

 

大橋市長からは、「ことが起こってからの対応という視点だけでは限界があり、由良川の水位を下げることが決定的。そのためには、難しいとは思うが京都府管理の大野ダムの貯水能力を増やす必要がある」こと、「大江地区の浸水被害軽減のため、当面、排水機場整備を急ぎたい」「避難者の数は限定されており、土砂災害被害の危険など避難が長期化する場合、近くの宿などお風呂や食事が提供される施設に避難いただく」などの要望や対応方向が示されました。

 

福知山市長

 

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続いて、舞鶴市志高の被災されたお宅を訪問。

ご主人は、「国交省は『堤防整備により、水つきはもう大丈夫』『もし浸水があっても床下までだろう』などと説明していたが、うちの家は、一階の天井まで水が来た。ここ数日好天だが、まだ乾ききらない」とのこと。

 

志高1

 

お宅では、38度を超える日中、窓を開けっ放しにして、浸水した畳を上げた一階部分を扇風機で乾かしておられました。

 

志高2

 

次の写真は、この地区でたった一件のスーパー。「お年寄りの買い物先にもなっており、何とか頑張ろうと続けてきたが、こんな有り様で・・・」と落胆されておられ、なんとか激励しましたが、災害の実情に応じた行政の支援が急がれることを痛感しました。

 

志高4

 

スーパーに陳列されていたモノはすべて水に浸かり、ほとんど何もない状況でした。

 

志高3

 

最後に、5年前の台風18号の被害の後に整備されたという志高地区の堤防の上に立ち、小杉舞鶴市議から状況説明を受けました。

 

志高7

 

この地区では、堤防までの間が「輪中堤」として整備されていますが、今回は国交省が手配した福井県からの排水のためのポンプ車2台が、「舗装されていない道路がぬかるんでいた」との理由で現場に到着さえしなかった。そのため「足もとのように、応急処置の砂利がひかれました」というお粗末な状況などを聞きました。

 

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私は、今回の調査全体を通じて、国交省などの説明を上回る状況が起こっており、現場の実情や住民要求をよく調査・検討して本格的な対策を講じる必要があること、同時に、「京都府政が自民党主導に変わってからこの40年間、大型の公共事業は進んできたが、本格的な河川行政がどのように行われてきたのか検証する必要がある」と実感しました。