外務委で質疑。核兵器搭載可能米軍機と複数回訓練 防衛省認める/北朝鮮問題をただす。

2017年12月8日

 

6日、外務委員会で先日の河野太郎大臣の所信聴取を受けて「北朝鮮問題の政府の対応」と「B-52米爆撃機との共同訓練」について質疑を行いました。。

私は、冒頭、「わが党は北朝鮮の暴挙を糾弾し、これ以上の軍事的挑発を中止するとともに、核・ミサイル開発を放棄することを厳重に求める」と主張したうえで「戦争回避は国民の生命と安全を守るべき政治に課せられた責務だ。米国による先制的な軍事力行使は絶対にさせてはならないと考えるが、どうか」と外務大臣に政府の対応をただしました。

 

こくたさん2

 

そして、「北朝鮮への圧力につながる米空軍のB52戦略爆撃機と航空自衛隊の戦闘機が日本の空域で複数回訓練を実施したとされているが、その部隊・訓練目的・訓練項目は何か」と質問。山本朋広防衛副大臣は訓練の実施は認めましたが、日時や内容などの詳細については「相手国との関係」を理由にして明らかにしませんでした。

さらに、「B52が核爆弾を搭載していないことを訓練前に確認したのか」と追及。河野外相は「米国は日本非核三原則の立場をよく理解しているため、核兵器搭載機の飛来は想定していない」と述べ、核搭載の有無を確認していないことを認めました。

 

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続いて、北朝鮮との対話での解決のために、「対話のため対話は意味がないというが、対話は北朝鮮の軍事的挑発行為を止めさせるために行うのあって、緊迫した状況のもと、それ以外にための対話などあり得ないが、それ以外に何があり得るのか」と質問。外相は「出口は朝鮮半島の非核化。対話のための対話は時間稼ぎに使われるだけ」と答弁。

 

全景

 

私は、1994 年の北朝鮮の核兵器めぐる危機の際の教訓を学ぶことが大事だと提起。

当時の当事者であった元米国防長官のウィリアム・ペリー氏がインタビューで「必要があれば軍事行動をとる用意がある」との声明を出し、「核施設を巡航ミサイルで破壊する軍事計画を実際に作成した」語っている。

このように軍事攻撃を本格検討しながら、最後は直接対話に踏み切ったペリー氏が、「外交の不在や見境のない発言は戦争に、核戦争に突入する条件を醸成してしまいます」「実行可能な軍事オプションは存在せず、外交と対話以外に解決策はない」との発言を重く受け止めるべきではないかと提起しました。

最後に、対話否定、軍事力行使容認の立場を改め、対話と交渉による問題解決のために外交努力を図ることを強く求めました。