「あやまれ!つぐなえ!なくせ!アスベスト被害」 北海道訴訟判決報告集会に参加

2017年02月15日

14日、札幌地方裁判所において、北海道アスベスト訴訟の判決が出され、その結果を受け、「あやまれ!つぐなえ!なくせ!アスベスト被害 北海道アスベスト訴訟 判決報告集会」が国会内で開催され、全体で247人の参加者が集いました。

 

全体

 

判決は、東京地裁判決、福岡地裁判決、大阪地裁判決、京都地裁判決に続き、5度目の国の責任を認める原告勝訴の判決となりました。いずれも建設作業従事者の石綿被害に対する国の責任が認められ、厳しく断罪されています。この間の判決をみても、もはや国の責任はゆるぎないものとなっています。

 

しかし、今回の札幌地裁判決は、被告建材メーカーについては責任を否定しています。

昨年1月29日の京都地裁判決は、建材メーカー9社の共同不法行為責任を認める判決を言い渡していますが、本判決のメーカー責任を否定した判断はこの流れに反し、深刻な石綿被害の真の加害者を見誤ったものであり、到底容認できません。

 

こくたさん

 

原告の方からは、「どんどん息が苦しくなっていく。次から次へと仲間が亡くなっている。いったい何人亡くなれば、国は動いてくれるのでしょうか。建材企業は誤ってくれるのでしょうか」と切実な訴えがありました。

私は、「本来、これは政治の責任であり、参加している各党の議員が各党に持って帰ってが責任をもってやるべきことです。私も多くの友人を裁判の途中で失いました。いつまで原告を待たせるのか。1日も早く被害者全員を救済する「建設石綿被害者補償基金制度」の創設をめざし、ともにがんばる決意です」と述べました。

 

日本共産党国会議員団からは、清水忠史、畑野君枝、畠山和也、堀内照文、真島省三の各衆院議員、紙智子、武田良介両参院議員が出席し、それぞれ一言あいさつを行いました。そのほか日本共産党議員団の秘書の皆さんも数多く参加し激励しました。