大阪「日本共産党と国政を語り合う懇談会」で講演。宮本たけし・清水ただしの両氏も出席。

2024年07月21日

20日、大阪市内で開催された「日本共産党と国政を語り合う懇談会」で講演しました。

この国政報告・要求懇談会では、主催者を代表して宮本たけし衆院議員(衆院大阪5区予定候補)が挨拶。
清水ただし前衆院議員(近畿比例予定候補、大阪4区重複)も参加し、意見交換の中途で発言
しました。

山田紘平・島本町長や田代堯・岬町長らをはじめ、23氏から心のこもった熱いメッセージをいただきました。ありがとうございます。

浄土真宗本願寺派僧侶の小倉宗平さんはじめ、あらかじめ依頼した9氏方々から発言をいただき、さらに参加者6氏からも発言がありました。積極的な意見表明に感謝申し上げます。

写真は、挨拶する宮本衆院議員。

 

 

私は、まず「国会報告というよりは、国会閉会後の、最近の大きな三つの事件に見る日本の政治」として、①沖縄での5件の性的暴行事件の発覚と日米両政府の隠ぺい、②大軍拡と軌を一にする防衛省・自衛隊の前代未聞の不祥事のオンパレード、③旧優生保護法をめぐる問題と日本共産党の立場について報告しました。

 

 

その上で、「国会報告」として、第一に、日米首脳会談と「日米同盟の危険な大変質」、戦争への道許さない平和の党、日本共産党の役割について強調しました。

この中で、「非核三原則」と並んで「国是」とされてきた武器輸出禁止を投げ捨て、日本を「死の商人国家」への変貌させる岸田政権の危険について、「通販生活」誌も紹介しながら報告しました(写真)。

同時に、戦争の心配のない東アジアをつくる「外交ビジョン」――志位和夫議長を先頭とする日本共産党の平和外交の努力についても詳しく報告しました。

 

 

第二に、「暮らし破壊・経済無策の岸田政権と真っ向対決。経済再生プランを提起する希望の日本共産党」として、「失われた30年」と、賃上げなど日本経済再生への党の提案を紹介。関連して、田村智子委員長が、国会での初の党首討論で選択的夫婦別姓について岸田文雄総理大臣に迫ったことや、ジェンダー平等にかかわって、経団連の担当者が日曜版のトップに登場するなど、「政治の大きな変化が起こりつつある」と強調しました。

 

 

第三に、「安全・安心は政治の土台、災害対策と原発、紅麹問題」について報告。災害対策、原発問題と同時に、「健康食品の機能表示という規制緩和」について、10年前、私が「これは命にかかわる問題ですから、起こってからでは遅いんですよ。私は危ないと言っている。あなたは危険がないようにと言っている。それは歴史が審判するでしょう」と指摘し、機能性表示食品導入という規制緩和に対し厳しく警告していたことを紹介しました。

 

 

最後に、「政治とカネ」の問題について、「政治を動かし、自民党政治をここまで追い込んできた日本共産党と新聞・赤旗の果たした役割、国民世論の変化に確信を」と強調。「ムジナ3兄弟」として、追い込まれた岸田自・公政権に「助け船」を出した維新の会の犯罪的役割について厳しく批判。「いよいよ自民党政治を終わらせよう。市民と野党の共闘の再構築、日本共産党の躍進と国民運動の発展を。今日は、各界との忌憚のない意見交換を行いたい」と報告を締めくくりました。

 

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懇談、意見交換の時間では、たいへんたくさんの意見が出され、有意義なものとなりました。

私は、「まとめ」の発言で、①みなさんのお話を聞いて、わが党がより一層わかりやすく、響き合う政策づくりに努力すする必要があると痛感したこと、②万博問題で出された多種多様でリアルな問題点について、関係者、府民との間で「共有する努力」、マスコミの万博推進と見紛う報道への批判も必要なこと、③浄土真宗大谷派や本願寺派が、時間はかかったが、戦争協力への反省を決議し、安保法制制定に対し反対した。今日の情勢で改めて光を当てる必要。④行政の「公的責任」が一つの話題となったが、かつてドナルド・キーンが日本国籍を取得した際、「何がよかったか」と聞かれ、真っ先に「これで橋本氏を日本人として批判できる」と喜びを語った。これは文楽への補助金削減など「公の責任放棄」への痛烈な批判だった。文化、芸術家なども含め「骨太のたたかい」を引き続き、などと強調しました。