八坂神社への「石見神楽奉納 50 周年」に駆けつけ。神楽の見事さに感動!

2024年07月18日

16日の祇園祭「宵山」。「祇園祭宵山 第50回石見神楽奉納」が行われました。
招待を受け、東京から駆けつけ、感激しました。

もともと出雲大社の神であった須佐之男命(すさのおのみこと)を祀る八坂神社に、「石見神楽」を奉納するもので、今年は50周年目。なお、主催者の京都島根県人会は、昨年60周年の節目を迎えたところです。
八坂神社1150年の歴史と比べると50周年はまだ浅いですが、コロナ禍も乗り越えて京都と島根の伝統文化・芸能が、半世紀にわたり交流しあえていること自体、たいへん感慨深いことかと思います。
石見神楽は、島根県西部、石見地方を代表する伝統芸能で、現在、石見地方には約130もの神楽団体があるそうです。

写真は、最初に演じられた「鈴神楽」です。

 

 

次の演目は、「内返し(ねかえし)」でした。

 

ここまでは、ギャラリーも含めまずますの反応でしたが、次の演目「酒呑童子」からは演出も派手になり、やんややんやの歓声。おひねりもたくさん飛び交いました。椅子が並べられた場内と場外の境目が無いようで、ギャラリーは膨れ上がる一方でした。

 

 

写真は、修験道者に扮した源一族が、自分が飲んでも大丈夫な「みやこ(京)酒」を毒味してから、鬼の酒呑童子に飲ませて退治するという場面です。大江山の酒呑童子が出てくるあたりが島根と京都の縁を感じますね。

 

 

4演目目は、「恵比寿」。鬼が出たあと、ニコニコの恵比寿さんで落ちつかせるあたり、とても憎い演出ですね。

 

恵比寿さんは、釣りと商売の神様でもあり、釣上げるのは「鯛」と思っておりましたが、釣ったのはすべてご祝儀袋でびっくり。もちろん、最後は、おもちゃの「鯛」でしたが(笑い)。

 

最後の5演目目は、おなじみの「大蛇(おろち)」。4頭の大蛇を須佐之男命が退治するクライマックス

17メートルの大蛇が4頭も出て、狭い奉納舞台をのたうち回る迫力満点の舞台でした。写真でご紹介します。

 

 

 

 

写真のごとく、見事、須佐之男命が4頭の大蛇を退治し、おひらきとなりました。四角い舞台が間近で大迫力、多くの方々が堪能したのではないでしょうか。
祇園祭の本来の目的でもある、参加者の皆さんの無病息災を心から祈念
いたします。