17日、外務委②。京都精華町・祝園弾薬庫拡張計画の中止せよ!
2024年05月20日
17日の外務委員会における質問②。
私は、京都府精華町、祝園弾薬庫の拡張計画問題を追及しました。
「防衛省は、今年度予算で全国14カ所の弾薬庫建設費222億円のうち、祝園での大型火薬庫の増設(10棟を18棟に拡張)に102億を計上しており、突出している」と指摘。「これは安保3文書に基づく『戦争する国づくり』、自衛隊基地強靭化の一環であり、敵基地攻撃能力の保有、継戦能力の強化のためのものに他ならない」と、その問題点をただしました。
昨年3月2日の参院予算委員会で当時の浜田靖一防衛相が、全国で新設する弾薬庫で12式地対艦誘導弾(能力向上型)の保管を想定していると認めたが、「祝園弾薬庫も含まれるのか」「祝園弾薬庫は『本州の弾薬補給拠点』とされており、海上自衛隊と共同運用されるため、巡航ミサイル・トマホークが持ち込まれるのでは」と追及。
陸自の「武器教範」で、ミサイル火災の際は「2分間で1キロ以上避難せよ」とされていることを紹介。そんな避難計画は「到底無理な話だ。人命軽視も甚だしい」と批判し、「祝園弾薬庫をはじめ、10年間で130もの大型弾薬庫を増設する計画はキッパリ中止せよ」と求めました。
次に、防衛省としての住民への説明を要求しました。イージス・アショア配備計画の際は、当時の河野防衛大臣が秋田県や山口県の住民に説明を尽くしたこと、大型火薬庫については大分分屯地や鹿児島県さつま町で住民説明会が開催されていることを紹介し、「精華町の住民には説明会さえ開催しないのはなぜか」と追及。
最後に、1960年、当時の精華町長と防衛庁大阪建設部長、陸自中部方面幕僚長の間で交わされた「確認書」についてただしました。
祝園弾薬庫について、「核兵器は貯蔵しない」「拡張しない」「現施設の貯蔵能力以上は貯蔵しない。増加する場合は、町側と事前協議をする」など23項目にも及ぶ「確認書」が交わされていることを紹介。
これに鬼木防衛副大臣は、「確認書には契約的意味合いはない。この認識は精華町とも一致している」などと強弁。
「確認書を守らなくてもよいという認識か。精華町もそう言っているのか」と厳しく追及すると、副大臣は答弁不能となりました。
防衛副大臣の答弁があまりにも不十分だったため、外務委員長が、「速記をとめて」と発言し、質問に対して、整理し、まともに答えるように促す場面が2度もあったほどです。
私は、当時の精華町議会での討論にも触れ「たいへん重い意味のある確認だ。防衛省が確認書を空文化させることなど認められない」「こうした防衛省の横暴勝手は、地方自治法改悪案の地方自治、住民自治の否定に通底する」と厳しく批判。さらに「こうした防衛省の横暴勝手は、現在、審議入りしている地方自治法改悪案の地方自治、住民自治の否定に通底するものだ」と厳しく批判し結びとしました。
*******
提出した資料です。