26日、外務委②。唯一の特殊部隊102飛行部隊による「特殊作戦訓練」の危険を暴く//『動画』もご覧ください。
2023年05月6日
遅くなりましたが、26日に外務員会で行った質問の後半部分の報告です。
事故を起こしたUH-60が所属する陸自第8師団(有事の際は、沖縄方面に機動師団として展開する部隊)で私の事務所が、独自に入手した陸自の文書(第1ヘリコプター団が作成した2020年7月3日付の「令和元年度 陸上総隊演習の成果及び今後の課題等」について質問、追及しました。
《下記・参考資料①》からUH- 60も2019年11月、「統合特殊作戦支援」として、木更津駐屯地(千葉県)から奄美駐屯地(鹿児島県)、那覇基地(沖縄県)に向けて飛行訓練(第102飛行部隊によるUH-60を運用したもので、陸自で唯一の特殊部隊「特殊作戦群」による訓練)を行った事実を明らかにしました。
詳しく述べると、実は第102飛行隊というのは、陸上自衛隊で唯一の特殊部隊とされる「特殊作戦群」が、UH-60を使って行う軍事作戦支援を主な任務とする部隊です。「特殊作戦群」の「群」は、「軍隊の軍」ではなく、「群れ」と書く。この「特殊作戦群」を編成した目的、装備、訓練内容は何かと質問しました。
井野氏は、訓練の事実は認めましたが、特殊作戦群の活動については、部隊の運用に支障を及ぼすおそれがあるので明らかにできないとして回答を避けました。
私は、「特殊作戦群」が行う訓練を視察したことがあるかどうか、防衛大臣経験者である林大臣と井野氏に質問。両氏とも「訓練は見ていない」と答えました。
この訓練を見たのは、安倍晋三元総理、菅義偉元総理と極めて限定的な人物だけだということも明確になりました。その詳細は、防衛大臣であっても簡単に知ることができない、国会や国民から徹底して秘匿されている存在だと指摘しました。
しかも、「特殊作戦群」が訓練で年間に消費する弾丸の数は、陸上自衛隊の1個師団=1万人が使用する量に匹敵するとされる。
「特殊作戦群」が行う軍事作戦については、これまでもわが党の追及で、情報活動から偵察・突入・鎮圧に至る作戦は、全て隠密に行われ、任務遂行のためには、相手を狙撃・射殺することもいとわないというものだ。「専守防衛」とは相いれない憲法違反の存在だと強調。「『南西諸島の防衛強化』と称して秘密裏に運用することはただちに中止すべきだ」と求めました。
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参考資料①
参考資料②
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遅くなりましたが、『動画』もぜひご覧ください。