17日、外務委で質問。「統一協会関連団体にODA資金」外務省調査報告のズサンさ明らか。外相が再調査約束。

2023年03月19日

報告です。17日、外務委員会で質問に立ちました。
セネガルにおける、統一協会の関連団体「世界平和女性連合」(WFWP)がセネガルで運営する職業訓練校に、政府開発援助(ODA)として955万円余を提供していた問題を追及しました。統一協会問題の幕引きは許されないと断じました。

 

 

昨年11月11日、岸田総理が外務大臣だった2015年、ODA 資金を955万円余を供与していたことを明らかにしました。
総理は、11月28日の衆院予算委員会で、わが党の田村貴昭議員に「当該職業訓練校において布教活動など目的外の活動が行われていないかを確認する」、「本件支援で得られた信用を利用するなど、社会的に問題が指摘されている旧統一教会の活動を促進するものであるかのような無用な誤解を与えていることがないか」「今一度、確認をしていきたい」と、調査を約束したものです。

外務省は、「現地の大使館が調査に出向き、資金供与先の女性平和団体はWFWPの傘下団体ではない。WFPFとは関係がないことが判明した」とする調査結果を示しました。
林芳正外務大臣は答弁で、(事務方から)以上のような説明を受けたと述べました。

 

私はまず、女性平和団体代表と現地大使館のやり取りの記録の提出を求めました。

 

その上で、私は、女性平和団体とWFPFの両者の深い関係を示す新たな事実(以下の通り)を示して追及しました。

1、統一協会が運営するホームページの記事を示し、セネガルの統一協会と関連団体「天宙平和連合」が今年1月に行ったハン・ハクチャ(韓鶴子)総裁のセネガル訪問5周年記念式典に、女性平和団体の代表が参加しており、肩書はセネガルのWFWPの副会長と記されていること。
2、天宙平和連合のホームページに、「天宙平和連合」の代表団が、セネガルの政府高官と会談した際に、女性団体の代表がメンバーとして参加をしたと報じていること。
3、現地の職業訓練校の写真、動画をみると、校舎内には、統一協会のハン・ハクチャ総裁の肖像写真が飾られていること。
4、さらに職業訓練校は、米国のWFWPから1万4000ドルの資金提供を受け、女性平和団体の代表は2017年と2018年に、職業訓練校の学校長として感謝状を送っていること。


私は、「外務省の調査はずさん極まりない」と調査のやり直しを求めました。

林大臣は「われわれが聞き取りでしたことと相反する指摘を受けた」「指摘があったことを含め再確認しなければならない」と答弁し、再調査を約束せざるを得ませんでした。

 

 

私は、「ことは、岸田総理大臣が、当時外務大臣だった時代のODA 資金供与問題だ。真相を明らかにする必要がある。外務省の態度は、国民の血税であるODA資金を統一協会の関連団体に供与した責任を逃れたい、資金の返還請求は回避したいという姿勢が見え見えだ」と厳しく批判しました。

 

この間、自民党は2月26日に開いた党大会で、あれだけの国民的批判を招いた統一協会との癒着について、一切言及していない。岸田総理も大会の挨拶で一言も触れなかった。統一協会との関わりで、閣僚の辞任が相次いだことへの反省が全くないと言わねばなりません。
統一協会の問題では、いまも被害が続いており、幕引きは断じて許されません。