恒例の先達のお墓まいり//河上肇(法然院)、解放戦士の墓(知恩院)、蜷川虎三(智積院)
2022年12月31日
30日、年の瀬は毎年恒例、京都の革命運動の先達のお墓まいり、墓掃除を行っています。
まずは、法然院の河上肇さんのお墓に。「貧乏物語」などで有名な旧京都帝国大学教授で、マルクス経済学の研究を行っていましたが、日本共産党に入党したため検挙され、獄中生活を送りました。墓碑には、「たどりつきふりかえりみればやまかわをこえてはこえてきつるものかな」と河上肇さんが詠んだ句が万葉仮名で刻まれており、これは河上肇が共産党に入党した時の気持ちを詠ったものです。
いつも眼にする梅の木は、選定されたばかりなのか、季節の関係か?一輪も咲いてはいませんでした。
法然院では、山門をくぐった両側に白い盛り沙があり、これは「白砂壇」(びゃくさだん)と呼ばれます。砂壇は、水を表すとされており、砂壇の間を通ると心身を清め、浄域に入るとされています。
今年の文字は「瑞雲」、絵は梅の花でした。
法然院では、永田和宏・京大名誉教授と、逝去されたお連れ合い・河野裕子さんの歌碑(表面には、永田・河野さんと二人の銘が、裏面には歌が刻まれていました)が新しく建てられていました。
また、旧知の同志社中学の教諭で、こよなく平和をと生徒を愛した故馬場力さんのお墓、山の麓のしだれ桜の下にある谷崎潤一郎さんのお墓にもお参りしました。
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こちらが、知恩院の境内にある「京都解放戦士の墓」です。設計は西山卯三・京大教授、揮毫は末川博・立命館大学名誉総長の手によるものです。
この碑を横から撮りました。
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智積院にある蜷川虎三・元京都府知事のお墓では、いつもの様に新年元旦のビデオメッセージを録画しました。