京都仏光寺で「蜀江錦裂」や「聖徳太子像」を記念展示
2021年04月2日
京都市下京区にある仏光寺では、4月1~2日、親鸞聖人生誕法要と聖徳太子1400回忌法要が執り行われており、併せて「記念展示」として国指定重要文化財「聖徳太子像」や飛鳥時代の「蜀江錦裂」(しょっこうにしききれ)などが展示されており、秘書の永戸辰夫さんが参拝しました。(「蜀江錦」は、「しょっこうきん」とも言われています)。
以下は、永戸さんの報告です。
「蜀江錦裂」は、約1300年前の飛鳥時代に織られた聖徳太子ゆかりの錦織で、最近、寺の蔵から見つかったもの。同封されていた墨書きなどから、1841年10月18日に法隆寺から贈られたことが判明しています。
法隆寺が伽藍修復のために「出開帳」と呼ばれる資金集めをした際、仏光寺が支援したことへの返礼とみられています。この錦織は、中国の蜀から伝わったとされる「蜀江錦」(しょっこうにしき)と呼ばれるものです(チラシの左下)。
展示では、平安末期の貴族、藤原頼長の日記「台記(たいき)」も展示されており、それによると、蜀江錦は法隆寺を建立した聖徳太子ゆかりのものであることを示す墨書きも同封されていたとされます。
また、この2日間は、仏光寺では記念展示「室町時代の佛光寺」も観ることができます。