共産党京都北地区委主催「日韓関係と植民地支配の歴史を考える」で講演
2019年11月17日
16日、日本共産党京都北地区委員会主催の「日韓関係と植民地支配の歴史を考える」で講演し、質疑に応じました。
私はまず、「テーマとはずれますが、国会における今いちばんホットな2つの話題に触れます」として、安倍総理主催「桜を見る会」の問題と高知県知事選挙についてお話ししました。
国政を揺るがす「桜を見る会」については、「端的に3つの問題がある」として、「これは、第一に、公的行事である『桜を見る会』を安倍後援会が私物化し、国民の血税を使って買収を行っていた疑惑であり、第二に、安倍晋三後援会主催の1人あたり5,000円の会費を取り 850人規模で開催した『前夜祭』の収支が、安倍氏の関連政治団体の収支報告書に記載されていないという問題」であると指摘。「第三は、首相の虚偽答弁の問題で、官邸内の推薦枠があったにもかかわらず、また安倍後援会が招待者の取りまとめを行っていたにもかかわらず、『招待者のとりまとめに関与していない』と安倍首相が述べたのは、国会と国民をあざむく虚偽答弁だ」と強く批判しました。
また、高知県知事選について、「この選挙は、市民と野党の共闘というレベルを超え、保守とも共闘して、本気に勝ちに行っている」と紹介。「沖縄県での勝利以来、埼玉県、岩手県、高知県で勝ち、そして京都市長選、東京都知事選と地方から政治を変える新しい流れをつくろう」と呼びかけました。
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日韓関係について、私はまず「事態を大変憂慮している。よく『共産党は韓国よりか?』と言われるが、『近くて遠い国』を、『近くて近い国』にするため、真の友好関係を築き、北東アジアの平和体制を作るために、日本共産党は立ち向かっている。ここにわが党の基本的立場がある」と強調しました。
その上で、①「日韓関係悪化の原因について」、②「徴用工問題とは何か、外務委員会でのこくた質問にも触れて」、③「36年間の日本の植民地支配の実態について」、④「植民地支配についての反省こそ、問題解決の道」、⑤「平和の北東アジアをつくろう」、⑥「両国の冷静な対話と交流、国民的レベルの交流を」などについて、政府のこの問題での「言い訳」(「完全に解決済み」論や「何回あやまればよいのか」などの開き直り)を引きながら、できるだけ分かりやすく報告しました。
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質疑や意見交流では、「南北朝鮮の分断の元凶は日本帝国主義の侵略にある」「忘れるな、しかし許せ ―― こう韓国の人たちがなるような日本の真摯な対応が必要」などの意見とともに、「お話しを聞いて外交保護権と個人の請求権についてよく分かったが、国際法上は個人の請求権という定義は確定しているものなのか」「日韓の領土問題についての見解は」などの質問も出され、一つひとつにお答えしました。
討論の最後に、京都市長選挙勝利の意議についても触れて、「ワクワクする情勢です。お年をめされた方もあと10年は、お互いに頑張りましょう」と結びました。