韓国の国民的詩人・尹東柱「記憶と和解の碑」建立2周年記念の集い
2019年10月28日
報告です。26日、宇治市の天ヶ瀬ダムの畔にある詩人尹東柱(ユンドンジュ)の「記憶と和解の碑」建立2周年記念の集いが開催され、倉林明子参議院議員、前窪義由紀前府会議員団長、渡辺しゅんぞう宇治市会議員が一緒に参加しました。
詩人尹東柱記念碑建立委員会の紺谷延子さんが司会進行を務め、主催者を代表して、毛利崇弁護士が挨拶しました。
韓国大阪総領事呉泰奎さん、地元を代表して、槌田敦さんが連帯の挨拶を行いました。
政党を代表して、私が挨拶しました
私はまず、「27歳の若さで獄死した尹東柱をはじめ、日本軍国主義がおしすすめた侵略戦争と植民地支配の犠牲となった国内外の多くの人々に、深い哀悼の意を表します」とした上で、同志社中学から生徒のみなさんの参加もあることを念頭に、「建立されたのは和解と記憶の碑ですが、記憶と和解のためには真摯に真剣に真実を知り・学ぶことが重要です」と強調しました。写真は献花する同志社中学の生徒のみなさん。
また、「歴史の真実とは何だったか」として、「治安維持法違反で詩人尹東柱が逮捕・獄死させられました。
治安維持法に、この宇治が生んだ私たちの先達・山本宣治が反対して右翼の凶刃に倒れました。
日本は、民主主義を圧殺して、侵略戦争と植民地支配を行いました。
日本国民がややもすると目を背けるのが、朝鮮半島における、植民地支配であり、謝罪です」と指摘しました。
その上で、同じ侵略戦争を行ったドイツは、ポーランド侵攻 80年の今年、シュタインマイヤー・ドイツ大統が、「我々は過ちを犯した。ドイツの歴史的犯罪に許しをこう」と明確に謝罪したことを引き、「侵略戦争と植民地支配への明確な反省と謝罪があってこそ、日韓の真の友好が拓かれる」と強調しました。
また、日韓関係の悪化を憂慮していますと述べた上で、昨年10月の「碑前の集い」の直後、11月に衆院の外務委員会で徴用工問題を取り上げ、河野外務大臣(当時)に「個人の請求権は消滅していない」と答弁させたことを紹介。「この答弁、日韓双方の共通の土台にたった冷静な外交交渉によってこそ、問題は前むきに解決できます。新しい北、東アジアの希望ある未来を拓こうではありませんか」と呼びかけました。写真は献花する私。
最後に、碑の建立に関わった関係のみなさんと集合写真を撮りました。