コスタリカ、国会議長と国会事務局長と会談
2019年08月11日
長い空の旅を経て、コスタリカに到着。
さっそく、国会を訪問し、カルロス・べナビテス国会議長と会談。
コスタリカは、平和主義、環境先進国として国際社会に名を馳せています。
赤松副議長は、副議長としてのグルラック(中南米・カリブ諸国)の皆さんとは、農林水産大臣以来親しく交流を行ってきたことにも触れ、エキスベル前駐日大使から「ぜひコスタリカ訪問を」との招待をいただいたことがきっかけに訪問した、と切り出しました。
その上で、「貴国が、常設軍隊を持たない『平和主義』と『安定した民主主義国家』の歴史を有している点を、我が国が唯一の被爆国であることからして、たいへん注目しています。」「貴国は環境先進国としても評価が高く、国土の約4分の1が国立公園や自然保護区に指定、豊かな自然を守っており、生物多様性の保全に取り組み、さらに再生エネルギーによる電力供給も98%を超えるなど地球温暖化対策にも貢献しているなど注目しています。率直に議論したい」と述べました。
べナビテス議長は、1949年に軍隊を廃止した。平和は最重要課題だ。平和を世界に広げる努力を行っている。国内では、軍事費を教育と福祉に回している。
国際的に人権を擁護する取り組みも我が国の特徴だ。環境問題も我が国の重要な課題だ。さらに取り組みを強化していきたいと応じました。
私は、唯一の戦争被爆国の議員として、核兵器禁止条約について述べたいと切り出し、禁止条約の採択にあたってコスタリカのホワイト駐ジュネーブ国連機関大使が交渉会議の議長を務められるなど、長きにわたっての努力に敬意を表したいと述べました。8月6日にはボリビアも条約批准国となり25カ国に達した。ボリビアの代表は、8月6日「ヒロシマの日」に合わせて批准したと語り、私も感動した。禁止条約の発効めざしてお互いに努力したと発言しました。
議長も、「おっしゃる通りだ。発行のために力を尽くしたい」と、会談を締めくくりました。
続いて、アントニオ・アジャレス国会事務局長と会談。
赤松副議長は、コスタリカの常設軍を持たない平和国家へ踏み出してきた経緯。現状などについて伺いたい。
もう一つは、コスタリカの選挙制度の現状と課題をお聞きしたいと述べました。
議論の中では、一期4年間しか連続して議席を持つことができないメリット・デメリットについて質疑応答が交わされました。
事務局長からは、新しい議員の研修には2~3年かかかることもある。法律案の作成・提出や、審議の在り方などは、キチンと理解してもらわねばと強調。
私は、その研修のテキスト。マニュアルなど参考資料として教示願いたいと述べたところ、事務局長は、どの程度参考になるかはありますが、探してみましょうと応じました。
なお、親善訪問議員と事務局とが、感じたのは、コスタリカ側の共通した認識で対応している点でした。
国会議事堂を案内・紹介の広報ジャーナリストも国会議長、事務局長も国の平和主義、それの基づく教育と医療の無償、自然保護と環境先進国としての自負が共通して語られたからです。