学徒出陣75年。企画展「私学と兵役 同志社の学徒出陣」
2018年12月3日
今年は学徒出陣から75年です。慶応や同志社など、全国の大学で企画が催されていますが、2日、同志社大学で開催されている企画展「私学と兵役-同志社の学徒出陣」(12月22日まで。無料)に足を運びました。
同志社では1943年11月15日、大学独自の「学徒出陣壮行式」が挙行されたとありました。下の写真には、「在学徴集延期臨時特例」発布とありますが、これは学生の「徴兵猶予」が1943年の「臨時特例」によって無効となり、学生が「ペンを銃に変え」学徒出陣へと動員されたことを意味しています。
企画展では、この他、同志社での壮行会での「出陣の誓い」や日章旗寄せ書きなどの資料が展示されていました。また、学内資料を掘り起こし365人の「戦没者名簿」が展示されていましたが、いつ亡くなったのか、何処で亡くなったのかについて「不詳」という表示が多く、戦争の悲惨さを物語るものと思慮しました。
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企画展については、望田幸男同大学名誉教授が同大学2日付け「京都民報」にコラムを掲載しておられ、その中で「(学徒出陣を)必然化させた旋回点は、学徒出陣より12年前の満州事変」とし、「他国との軍事的衝突や侵略戦争に突入する前に、それを阻止」することの重要性を強調されていますが、まさに今、安倍9条改憲と対峙する私達が肝に銘じなければなりません。
「わだつみの悲劇」を決して繰り返させないために!ぜひお出かけください。