「米国の要求丸呑みのTPP交渉からは撤退を」、外務委
2015年04月24日
24日、私は、外務委員会で、環太平洋連携協定(TPP)に米側の要求を丸呑みさせる仕組みを米議会が用意していることを示し、「交渉からは一日も早く撤退すべきだ」と主張しました。
米国は、議会が持つ交渉権限を大統領にゆだねるTPA(貿易促進権限)法案を、上院・下院で審議しています。
私が同法案の評価をただしたのに対し、岸田文雄外相は、「TPP交渉の早期妥結に向けた、前向きな動きであり、歓迎したい」などと述べました。
私は、同法案には、関税・非関税障壁の撤廃、農産物の市場開放など米産業界の要求をTPP協定に反映させるための条項が多数設けられ、米議会の交渉関与の余地が広いことを指摘。
私は、「米国のストレートな政治経済要求がますます日本に押し付けられてくる。『歓迎』などとんでもない」と厳しく批判しました。岸田外相は、「わが国の国益を守りながら、努力する」としか答えられませんでした。
私は、同法案には大統領に交渉権限を委ねても、協定の内容が不十分と議会が判断すれば、協定の修正や再交渉を求められる『ちゃぶ台返し』の仕組みも盛り込まれている」と指摘。「『国益を守る』などといっても根拠がない。国民の納得はとても得られない。TPP交渉から撤退すべきだ」と強調しました。