北区雲ヶ畑へ、台風21号被害の実態調査

2018年09月20日

報告です。

17日午後、地元の玉本なるみ市会議員とともに、復旧工事がすすむ京都市北区雲ヶ畑の実態の調査に入りました。

雲ヶ畑では、西日本豪雨のあとに21号台風が襲来したこともあり、「65年ここで暮らしてきたが、こんなことは初めてや」と地元の方の口にのぼるほどのたいへんな被害状況でした。

写真は、大量の倒木と折れ曲がった電柱電柱は、今年7月に建て直したものも含め40本以上が折れて倒壊したそうで、この日も関電、きんでんによる復旧作業車が数台入っていました。

 

雲ヶ畑玉本

 

倒木は、面的に広がりっており、写真のような状態が何カ所も。これは写真自体が「横」になっているのではありません(強風による倒木のため木が右から左へ倒れています)。

 

雲ヶ畑1

 

別の個所の山肌です。

 

雲ヶ畑2

 

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地元で復旧作業の中心で尽力いただいている方々にお話を伺いました。

「山の状態は見ていただいたとおりで、本当にたいへんな状況だが、行政は『(山の所有者の)自己責任』という考えからなかなか脱することができないのではないか。実際に生活しているものにとっては、現に倒木が生活道路を封鎖し、電気などのライフラインが切断された。道路は京都市、山は所有者、あるいは林野庁というのでなく、生活インフラの道路や電線が被害を受けることを予防する観点から、実効ある施策、対策を検討していただきたい」という切実な要望をお聞きしました。

また、「『想定外』という言葉は政治や行政の逃げ言葉。こうした事態は今後も続くわけで、『想定外』などといわない抜本対策を望みたい」とご意見いただきました。

 

雲ヶ畑3

 

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この地域には、倒木が家の屋根に寄りかかり、雨漏りがする事例も。「雨漏りなどの一部損壊の場合、京都市の制度で、50万円までは補助対象となります」との申請資料もお渡しすることができました。