映画「マルクス・エンゲルス」を観賞
2018年07月24日
21日、予定されていた京都市下京区での演説会が「命にかかわる暑さ」のため中止に。その時間を利用して、これまで観ることができずにいた映画「マルクス・エンゲルス」を観賞しました。
この映画は、26歳のマルクスとエンゲルスが知り合う前の1843年頃から「共産党宣言」が発刊されるまでの1848年までを丁寧に描いたもの。
当時、権威が高かったプルードンが「貧困の哲学」を上梓したのに対し、若きマルクスが「哲学の貧困」を発表。プルードンが「貧困の哲学」で扱った古典派経済学や方法論を踏まえたうえで、その内容を痛烈に批判します。映画では、マルクス「哲学の貧困」で最後に書かれている部分、「闘いか死か、血まみれの闘争か無か。これは避けられない問題として厳として提示されている」(プルードンの友人ジョルジュ・サンドの言葉)をエンゲルスが読み上げ、当時、友愛などの空想的スローガンを掲げた「正義者同盟」を改組して「共産主義者同盟」を結成する場面がクライマックスになっています。
また、「共産党宣言」の生まれるまでの、経過、葛藤や、人間くささも表現され、二人の夫人イエニー、メアリーら女性の活躍なとも生き生きと描かれています。
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映画館では「東京の岩波ホールでも観たが、もう一度観たくて来た」という旧友とも出会いました。そう思わせるだけのよくできた映画です。
みなさんも、ぜひ足をお運びください。