法然院、河上肇さんのお墓へお参り
2017年12月31日
30日、法然院の河上肇・元京大教授のお墓へお参りしました。
写真奥の墓碑には、少し見にくいですが、河上肇氏が逮捕されれば死刑または無期懲役も覚悟で日本共産党に入党した喜びを、かくれがで「ひとり無量の感慨に耽りながら」(『自叙伝』)口ずさんだ歌「たどりつきふりかへりみればやまかはを こえてはこえてきつるものかな」と刻まれています。
お墓まわりを掃除し、「アベ政治の下で、広がっている貧困と格差をただし、誰もが暮らしていける日本に向けて、政治の革新を」と決意を新たにしました。
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法然院に来る楽しみは、境内にある白砂壇にです。来年をどのような文字が飾っているのか?
写真のたたずまいの山門を越えると、眼前に白い盛り砂がみえてきます。観光客も少なく、日本の侘び寂びをゆったりと味わうことができます。
これが白砂壇で、「水を表わす砂壇の間を通ることは、心身を清めて浄域に入ることを意味している」とされています。今年の文字は「景福」とありました。
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また、法然院には作家の谷崎潤一郎のお墓もあります。この寺の墓所は、潤一郎が代々谷崎家が日蓮宗であることを嫌っていたことから、自分で生前に買い求めたものだそうです。
写真は、潤一郎・松子夫妻が眠る「寂」という墓石の前で撮影。隣には、「空」という石碑があり松子夫人の妹重子夫妻が眠っています。