知恩院の「京都解放運動戦士の碑」を訪ね、決意を固める
2017年12月30日
知恩院境内にある、「京都解放運動戦士の碑」を訪れました。すでに、礎会の方々によってでしょう、お花が手向けられていました。
この碑は、ご承知の通り、日本の平和・民主主義、革新の運動に携われ、逝去された京都に所縁のある方々を合祀し讃えるためにつくられた碑です。
あらためて、私自身の今年の活動を振り返り、来年に向けて決意を固めました。
1958年3月15日、この碑は、知恩院に建立されました。
この碑は、京都大学名誉教授・西山卯三氏の設計で、赤旗が柩を覆った形を表しています。正面レンガ壁に嵌められた碑文は、末川博・立命大名誉総長による揮毫。地下には、合祀者の銘牌が収められています。
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なぜ「国宝」の知恩院に解放戦士の墓が建てられたのか?
当時、知恩院の宗務会で建立が否決されそうになった時、井川定慶師(当時教学部長)が「ご開祖の法然上人は、時の権力に反対して島流しに遭われたが、そうしたときにも遊女を救われた。戦争中、国賊と罵られ、親兄弟から見放されても戦争反対を主張し、難儀を受けた人たちが法縁を求めてきている。これも無下に断っては、ご開祖法然上人のご意思に反するのでないか」と説得してくださったと当時を知る方から伝えられています。
結果、知恩院山門北側の土地15坪を永代無償で貸していただけることになったことが記されています。