こくた恵二

こくたが駆く


早稲田大学に講師として招かれる

 7日、早稲田大学に講師として招かれ、「日本の構想 日本外交を考える―生きた現実の焦点を通してともに考えたい」と題して、講義をおこなった。
 田原総一郎さんが進行役をつとめ、学生の皆さんとの質疑応答は、まるで、「朝まで生テレビ」のようなシーンの再現となった。
 私の講義は、第1テーマが、「日朝首脳会談を考える」。国交正常化交渉再開の合意は、重要な前進の一歩と評価できるとしたうえで、拉致問題についての立場を説明し、交渉によって両国の懸案事項は解決できるとのべた。1999年超党派国会議員代表団の一員としての訪朝の経験から、当時の様子を紹介した。また、日中国交回復30周年と中国の外交活動にもふれた。
 第2テーマは、「21世紀、日本の自主外交を」。“忠米”から対等・平等の日米関係へ、平和戦略を持とうと呼びかけ、侵略戦争反省を基礎にアジア重視の外交をとのべた。
 第3テーマは、「世界とまともに向き合える日本を」。日本の“常識”=世界のなかの“非常識”を克服してこそとのべ、「ルールなき資本主義」をただし、経済活動にルールをと指摘。税金・財政の使い方の異常さをただし、国民の暮らしを支えるものに転換をする必要性を説き、大企業中心の経済運営をあらためて、よりよい将来をめざす提案を紹介し講義を締めくくった。
 その後、約1時間にわたって2人の教授を含め、さらにいつもの調子で田原氏が進行役から質問者になり、学生の皆さんからもたくさん質問が出て大いに盛り上がり、私自身も非常に勉強になった。

[2002年10月7日(月)]