国会会議録

【第159通常国会】

衆議院・議院運営委員会
(2004年3月30日)

本日の会議に付した案件
 国家公務員任命につき同意を求めるの件
 本会議における議案の趣旨説明聴取の件
 本日の本会議の議事等に関する件

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○小坂委員 ただいま再開をしていただきましたが、先ほどまでの議院運営委員会の理事会におきまして、一日の議案につきまして、国民年金法の一部を改正する法律案外二案、三法案についての趣旨説明を議題とすべく協議をしてまいりました。
 既に、たび重なる協議の中で、一日の年金法案の趣旨説明をお願いしてまいりまして、理解を得てきたところでございますが、昨今のマスコミ等の報道によりまして事情が変わったとの野党さんの御意見がございました。私ども最大限配慮をさせていただきまして、政府の統一見解も聞きまして、その上で御理解を求めましたが、いまだに完全な理事会での御理解は得られておりません。
 しかしながら、私どもとしては円満なうちに今回の趣旨説明議案を決定いたしたいと思いまして、その意味から、委員会におきまして、それぞれ趣旨を、それぞれの思うところを述べて、その後に、私どもとしては、一日の本会議に国民年金関係法案を議題としていただくべく、動議を提出いたしたいと存じます。
 来る四月一日の本会議において、内閣提出の国民年金法等の一部を改正する法律案、年金積立金管理運用独立行政法人法案、高年齢者等の雇用の安定等に関する法律の一部を改正する法律案の各法案の趣旨説明を聴取し、これに対する質疑を行うことを望みます。
 今申し上げたような理由でございまして、ぜひとも速やかに御決定いただきますよう、お取り計らいをお願いいたす次第でございます。

○武部委員長 穀田恵二君。

○穀田委員 私は、四月一日に本会議において趣旨説明、質疑を行うことに反対です。
 まず第一に、先ほどの官房長官による政府統一見解のお話でしたが、一方的にお話ししただけで、理解を得るには不十分だったと思います。
 特に、その内容は、御存じのとおり、国民全体が年金に対する、政府案に対して八三%の方が不安に思っている、そういう内容を反映した、いわばその意味で、総理大臣が一元化に言及した背景もあるかと私は思います。そして、その一元化という問題について言うならば、改革と不可分のものだと私は思いますし、その点の解明はございませんでした。
 したがって、その内容を前提とした議論をしっかりすべきであって、私は、ともかく一日に一方的にやるということについては、改めて反対の意を表明いたします。
 以上です。