【エッセー】

穀田恵二

着物姿

写真

講師として招かれ、懇談

 「和装振興すべき我々が洋服で、日本共産党を代表する議員が着物姿とは」が司会者の驚きの第一声だった。京鹿の子など絞りの業界でつくる日本和装貿易協議会に講師として招かれ、日本共産党の改革の道筋、小泉政治の破綻と日本共産党の役割、伝統産業の振興についての考え方を訴えたときの出来事。
 着物愛用の裏話もひとくさり、それからの質疑、懇談は、スムーズに。
 伝統産業の活性化について、創り手が「ものづくりに専念できるような環境」を行政が支援すべきこと、業界としての和装需要の掘り起こしの努力が要請されていること、消費者が「着物を着たい」と思えるような「人間らしく生きる」ための当然の生活のゆとりを保障する政治を―などの私の提案は共感を持って迎えられた。
 さらに「政府の金融政策は、大銀行の応援ばかり」「小泉構造改革の実際は、中小企業つぶしだ」など、今日の政治の有り様そのものの議論に発展。「日本共産党の党名を変えては」の注文や、「京都らしい文化、歴史を生かす街づくりを」など広範多岐に。ここにも新しい政治への息吹きを感じた。
 集いの最後は「共産党もっと力をつけて欲しい」の閉会あいさつで終了する和やかなものとなった。新たな共同の場をつくる上で、思いがけなく一役買った着物着用ではあった。

[「京都民報」2002年9月1日付、国会議員リポート]