【エッセー】

穀田恵二

「ムネオ・ハウス」

 「宗男ハウス」「宗男診療所」「ムネオ号」の名が、スポーツ新聞や週刊誌のトップを飾っている。言わずと知れた日本共産党の佐々木憲昭議員が明らかにした自民党鈴木宗男衆院議員の疑惑だ(NGO排除問題で外交を歪めただけではなかったのだ)。
 日本政府の「北方四島」支援事業でつくられた宿泊施設や診療所、贈られた車がこう呼ばれているのだ。
 国民の税金を使っての「人道援助」を私物化、その仕事を自らの後援会幹部に受注させ(無競争入札とまったく手が込んでいる)、その企業からの政治献金を懐に入れる。こんなデタラメな利権と癒着が族議員・宗男氏と外務省の合作で大がかりにやられているという大問題だ。
 アフリカのODA(政府開発援助)に介入し、関連事業の受注業者から多額の政治献金受領。これも、まったく同じ構図。「変な人の変な意見を聞くな」などと表明しても、この人物を“政府特使”として派遣し重用してきたのは小泉首相その人。小泉内閣が、族議員の跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)を許す自民党政治そのものであることも、もはや明白。
 さて米国大統領執務室を「ホワイトハウス」と言うが、鈴木宗男議員言いなりの外務省を近頃「ムネオ・ハウス」と呼ぶとか。言いえて妙かな。こんな政治は一刻も早く一掃する意思を京都府知事選でしめそう。

[「京都民報」2002年2月24日付、国会議員リポート]