【エッセー】

穀田恵二

小さな町の大きな運動

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「豊郷一新の会」の事務所開きで住民のみなさんと

 滋賀県の豊郷町で町長解職(リコール)住民投票が17日告示された。事務所開きに参加し、運動母体の「豊郷一新の会」と住民の皆さんを激励した。
 全国で話題になった豊郷小学校保存の運動。実は問われているのは住民無視のワンマン町長の独断・専行の町政である。小さな町の大きな民主主義を問う運動だ。
 民主主義とは公開が前提。「築50年以上経過した建物が、危険校舎というわけではない」と文部科学省は答えた。町長側の「50年過ぎたから危険」だという論は成り立たなくなった。
 「校舎が子どもたちにとって安全かどうか」という点を、あらゆる情報を公開して再検討することが必要だ。校舎の設計図も新たに見つかり、耐震評価のデータ改ざん問題が明らかになったのだから、なおさらだ。
 民主主義とは、住民の総意である。校舎の保存・活用も、みんなで考えて、みんなで決めていく。裁判所の仮処分決定を無視して学校の解体を強行する町長の行為は、法治国家にあるまじき民主主義の破壊である。
 「一新の会」と住民が「豊郷小の保存・活用方法は、住民投票で決めよう」と提起しているところに、住民の総意を尊重する精神がある。
 民主主義とは共同だ。自民党町議も日本共産党もリコール運動の一翼をになって頑張っている。「一新の会」のシンボルマークは亀。民主主義は、亀のごとく遅々とした歩みかもしれないが、確実に前進している。
 京都と東京を往復する生活で、いつの間にか新幹線から豊郷小を探すようになった。

[「しんぶん赤旗」2003年2月20日付、国会議員のリレーエッセー]