こくた恵二
こくたが駆く

岡山「九条の酒」蔵元のメッセージに感動

photo

 岡山の赤旗まつりで素敵なプレゼントを戴いた。岡山の地酒「九条の酒」純米酒だ。もとより岡山県九条の会と協力してこのお酒をつくりあげたのであるが、蔵元の心意気たるや見事と感服。ついその内容をお知らせせねばと。

 「九条の酒」――蔵元より――

 世界に誇れる九条を含めた我が国の平和憲法の改憲論が浮上している。そんな中、平和憲法の意義やその精神を見直そうという運動が「岡山県九条の会」を中心に展開されていることは、誠に時機を得た活動と思われる。「二度と戦争を起こしてはいけない」という想いは多くの国民が感じていることではああるが、その想いは個々の段階で止まっていることもまた事実である。そのような多くの方達との連携にこの「九条の酒」がお役に立てば幸いである。
 国酒である「日本酒」の消費は長期凋落傾向にある。その原因の一つに「製造方法」がある。所謂「三増酒」と呼ばれる製法で、「純米酒」に比べて三倍造れる(同じ量の米を使って)のである。その代わり醸造用アルコールや糖類を多量に添加する代物である。何故この様な製法が酒税法で認められるようになったか。一番の原因は第二次世界大戦であった。当時の満州(中国)へは兵士を含め大勢の日本人がいた。彼らの酒需要に対応するには、あまりにも原材料の米が不足していたのである。そこで開発(?)されたのが、少しの米で大量の酒ができる「三増酒」という製法であった。戦後もこの製法が主流であったが、米余りの現在でもこれに近い方法で造られる酒はまだ多い。(当然コストが安いので大量生産のメーカーに多い)このことは我々メーカーの責任もあるが、戦争が一つの起因になったことは事実である。戦争が起こる前は「酒」といえば「純米酒」だったのである。この「九条の酒」も当然、純米酒である。平和憲法を守る皆さんも純米酒をアピールして頂ければこれまた幸いである。
             「九条の酒」蔵元  辻 均一郎

 蔵元のアピールの写真も掲載したが、「九条酒」の文字が透かしで見えるだろうか?

photo

(Update : 2006/10/30)