こくた恵二
こくたが駆く

緊迫する国会、今週の動き。

 夕方16時半から議院運営委員会理事会が開催。
 与党は、教育基本法を審議する特別委員会の設置と本会議での趣旨説明・質疑を要求。
 私は、連休前にも主張した。教育基本法は「教育の憲法」という重大な法律。”国民の教育”から”国家の教育”に変えるもので、憲法改定で「戦争をする国」へ向かう動きと連動するものと厳しく批判してきた。
 理事会で、さらに「なぜ特別委員会の設置なのか」と質問。与党側は@「国民にわかりやすい」A「集中的に」B「審議時間が確保しやすい」と答えた。
 ここに、与党側の狙いが見え見えだ。@とAは、教育基本法を所管する文部科学省、したがって文科委員会で審議しても何ら変わらない。
 だいたい会期末まで一ヵ月チョッとしかない時期に提出し、要するにBの毎日でも審議できる特別委員会に持ち込んで、何が何でも短期間に法律を通してしまおうという腹なのだ。
 今日は、野党の反対で、決着がつかず明日再び協議ということになった。
 
 医療制度改悪法案の厚生労働委員会の審議も重大局面を迎えている。委員会は、水曜日と金曜日が定例の審議日。
 10日以降の日程は明日9日に協議。与党側は早期の採決をちらつかせている。

 「共謀罪」を新設する組織犯罪処罰法等改正案の法務委員会における審議の行方も重大。現代版治安維持法と呼ばれるこの法案を、与党は9日の参考人質疑を終えれば、同日の採決もと主張するなどの状況だ。

 国会には、いま多くの団体・個人の方々がつめかけ、悪法阻止の様々な要請行動を連日展開している。
 その運動と連携し、闘いを強める決意である。

(Update : 2006/05/08)