こくた恵二
こくたが駆く

びわこサイエンスパーク開発から農業の「水」を守った10年のとりくみ(写真入れました)

 滋賀県大津市の緑ゆたかな土地に、びわこサイエンスパーク開発が持ち上がり、当時の住宅都市整備公団関西支社長(現・独立行政法人都市再生機構西日本支社長)に対し、真野北部土地改良区のみなさんが「農業用水確保協議が整うまで事業認可申請は行わないこと」などを申し入れたのは、今から15年前の1991年7月のこと。そして、みなんさんが使っている世渡川の水量調査など、実際、交渉にむけて動き出したのは95年8月。それから10年に及ぶ交渉が始まった。
 そして今年1月10日、ついてに大津市長立ち会いで、・減水・濁水・災害・公害対策等について、真野北部土地改良区と独立行政法人都市再生機構との間で「協定書」が締結された。昨夜、その報告会が開かれた。
 私も参加する予定だったが国会の仕事でどうしても行くことができず、急遽、この運動にかかってきた私の秘書・窪田則子さん(今度国会の分担で小池晃参院議員の秘書に)が参加した。報告会には、土地改良区のみなさんや地元の方々で、会場いっぱいだったとのこと。
 理事の方がこの10年の報告されたそうだが、いただいた資料には月日順にとりくみが記されていて、実に14ページにも及ぶ。多彩なとりくみと、そして粘り強い交渉と、その行動力に頭が下がる思いだ。
 私も何度かみなさんとお会いし、交渉にも参加してきた。かわされた「協定」は、国土交通省の誠意ない対応や担当者が2〜3年で入れ替わりなかなか進まない公団との交渉に、一貫して「将来にわたって農業をまもる」との姿勢を貫いたみなさんの勝利であると思う。
 工事はこれからだ。“農業をまもる”たたかいはこれからも続く。私もみなさんといっしょに見守っていきたい。

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(写真は、長年ねばり強く交渉に尽力された真野北部土地改良区の理事のみなさん。このときは、報告会の運営にあたられていたが、他にもたくさんの理事さんがいらっしゃる。)

(Update : 2006/01/28)