こくた恵二
こくたが駆く

第24回党大会終わる---大会での私の発言

 本日、無事、24回党大会が終わった。詳しくは、またの機会に報告することとして、昨日、大会で行った私が発言(大要)をお知らせする。内容は「日本共産党議員団の役割について」

  《日本共産党議員団の役割について》
 2つのテレビ。1つは中島武敏元衆議院議員。耐震強度偽造事件とその要因となった建築基準法改悪、規制緩和に唯一反対し、手抜き検査が行なわれる可能性があること。建築士の独立性がないことを指摘しました。
 2つは浦井洋元衆院議員。アスベストの追及問題です。
 先輩議員の奮闘を通じて、日本共産党議員団の闘いの先駆性が証明されたことを紹介できることを嬉しく思います。

 1、国民の苦難あるところ日本共産党議員団あり
 日本共産党議員団の役割は、何といっても、「国民の苦難あるところ日本共産党あり」の先頭に立って奮闘していること。しかも支部や地方議員団との連携で国政を動かしていることです。
 大会決議案では「この間、中越大震災、福岡県西方地震、各地での豪雨災害など、日本列島はあいつぐ自然災害に見舞われたが、どの災害にさいしても、みずから被害をこうむりながら、その苦難から住民を守るために献身的に活動したのが党支部と党員であった。」と指摘しています。この日本共産党の支部を基礎に草の根で国民と結びつく党の特質を生かし、活動していることが大きな特徴です。
 事あれば、いつでも私は、災害対策担当議員と連絡を取ったり、一番現地に近い議員に飛んでもらうシステムになっています。
 今回の雪害でもいち早く現地に議員を派遣してまいりました。そして、阪神・淡路大震災以来、一貫して訴えてきた「被災者の生活再建支援」のためには「公的支援」=個人補償が不可欠、つまり住宅本体への支援に今こそ踏み切るべきだという党の主張が正しさがいよいよ浮き彫りになってきました。
 JR福知山脱線事故の追及も、JR西の儲け第一主義が根底にあること、安全まで規制緩和する政府の無責任体質を明らかにした点もわが党ならではのものでした。「大阪支社長方針」という文書で、第一は「稼ぐ」第二番に安全を「目指す」の項でもコスト削減を中心に列記という事実を示し、JR職場の労働者の協力と現場の声を生かして頑張れたのです。
 
 2、オール与党と対決し戦後政治の原点守りぬくために闘い抜く党
 昨年、戦後60年を記念しての国会決議は、オール与党化の進行がどれほどひどいものかを示しました。
 「決議」は、50周年決議を踏襲したもので、内容は近代史上列強が植民地の争奪戦、侵略を行なった。日本はその風潮に乗っただけという文言で、「どっちもどっち」論にたって、「過去の植民地支配と侵略」を反省した政府の言動にも反する内容でした。わが国の歴史認識、戦後政治の出発の原点があらためて厳しく問われたのです。植民地支配と侵略戦争への明確な反省の文言を主張し、これらを欠いた決議案に反対したのはわが党だけでした。
 他の党は私に対して「外交と政党は違う」とうそぶく有様です。反省はアジア諸国向けの建前、本音は侵略戦争と植民地支配の合理化・正当化の表れなのです。もしこの党がなかりせば、国権の最高機関である国会で「正義の声無し」と言うことになるではありませんか。
 小泉首相の靖国神社参拝めぐる志位委員長の追及も15分と言う短いものでしたが、自民党のある引退した有力者は、「靖国は『戦争を煽る神社だよ』、短い時間で、その本質をキチンと突いた質問だった」と声を寄せてくれたほどです。

 3、本質を突く議論を展開し論戦を終始リードする党
 郵政民営化問題でも、民営化に後ろに日米の財界の野望あり、アメリカの経済介入ありと追及し、事実でもって明らかにし、わが党ならではの真骨頂を示しました。アメリカの政府や金融関係者などと18回も「秘密の会談」をおこない、できあがった法案は、アメリカ側から自分たちの「要求が盛り込まれた」と評価されていたことが、国会での追及で明らかになったのはご承知の通りです。
 構造改革の本質についてもしかりです。今や改革競争のかけ声で暴走を競い合っている民主党ですが、当初から「構造改革のスピードが遅い」とけしかけ、社民党は「構造改革のスピードが少し速い」と代表質問したのは記憶に新しいところです。
 そのなかでわが党は、小泉内閣のいう「構造改革」が、弱肉強食、市場経済万能論で国民を痛めつけ、大企業奉仕であることをあきらかにし、対峙してきた唯一の党です。

 4、憲法9条守り抜く、基地強化に反対する、大増税をストップさせる国民的運動と結合し、新たな戦線と陣地の開拓に奮闘する党議員団の役割はいよいよ重大。議員団を大きく。
 議会制民主主義の中心は、「言論の府」として、国民の声を国政に反映させることです。論戦を挑む。5分を10分に。10分を15分にとどれだけ、エネルギーを費やしていることでしょう。論戦が勝負のわが党にとって「質疑時間とは命」です。悔しい思いをしている「数は力なり」という現状もあります。
 党議員団は意気軒昂、正論と道理で、一目も二目も置かれてはいるが。この党議員団を大きくしようではありませんか。衆院9人参院9人、ともに「ベストナイン」。合計18人という少ない議員団でこれだけの仕事。大きくなったもっとたくさんの大仕事ができる。山椒は小粒でピリリと辛いだけではない。国民と手を携え国政をダイナミックに動かす党議員団なのです。
 新しい綱領と大会決議にもとづいて、地方選、参院選の勝利めざして奮闘する決意を申し上げ発言とします。

(Update : 2006/01/14)