こくた恵二
こくたが駆く

全建総連の大会であいさつ

 今日から愛知県の名古屋国際会議場で、全国建設労働組合総連合(全建総連)の第46回定期大会が開かれ、私は日本共産党を代表して激励あいさつをした。


 大会あいさつ(大要)
 全建総連第46回定期大会おめでとうございます。ご紹介いただいた日本共産党国会対策委員長のこくた恵二です。日本共産党を代表して連帯のあいさつをおくるものです。まず、先の総選挙でのご支援に心からの感謝を申し上げます。ありがとうございました。

●選挙後の情勢と国会の動き
 選挙後の世論調査では、国民の6割を超す人々が、「自民党は議席を増やしすぎた」「日本の今後が不安だ」との声をあげています。そしてその不安が的中しています。自民党と公明党は新しい危険を、日本の政治に持ち込んでおり、選挙後の国会で数の力におごり、暴走を始めています。
 郵政民営化法案、障害者「自立支援」法案の有無を言わさぬ強行です。

●憲法改定めぐる新たな段階
 憲法改定の国民投票法案を審議する特別委員会の設置などもそれです。
 さらに重大な問題は、発表された自民党の新憲法草案です。自民党の草案は、憲法9条2項を削除し「自衛軍の保持」を明記し、その任務として「国際社会の平和と安全を確保するために国際的に協調しておこなわれる活動」を規定し、海外での武力行使に公然と道を開くものとなっています。
 平和でこそ建設職人の生きる道があります。憲法9条を守ろうという国民多数の声と共同し戦後60年の節目の年、平和の旗を掲げようではありませんか。

●庶民への大増税
 さて選挙後の大増税の動きも許せません。10月28日、全建総連から政府に対し「課税強化・消費税増税に反対する」署名が88万8751筆も提出され、大いに激励されました。通常国会から定率減税廃止反対の運動、「大衆増税反対全国キャラバン」と各組合での奮闘に敬意を表したいと思います。
 「サラリーマン増税」とよく言われるが、それは給与所得控除の大幅な見直しで、扶養控除等その他の控除については全建総連の組合員にも大きな影響があります。また消費税二桁引き上げが、建設不況に拍車をかけるのは明白です。庶民大増税反対の運動をともに闘い抜こうではありませんか。

●医療制度「構造改革」と建設国保
 10月19日、厚生労働省は、医療制度「構造改革」試案を出しました。高齢者の自己負担の大改悪とともに、「医療保険者の再編・統合」も打ち出し、建設国保の今後も予断を許さない時期に来ています。
 全建総連は、一昨年400万の署名の力で、「建設国保組合員の育成を求める請願」を衆・参両院で全会一致での採択を勝ち取りました。この到達点を生かしながら、建設国保の独自性と運営を守るために奮闘したい。来年度予算において国保組合への特別助成の4年連続満額確保へ頑張ろうではありませんか。

●アスベスト問題
 夏の決起集会でも指摘しましたが、いま大問題のアスベスト問題に長年取り組んでこられた全建総連の努力を讃えたいと思います。みなさん方の要求「アスベストの早期全面禁止」「被災者救援だけでなく、処理に伴う費用や処分場の問題など総合的な対策を」「製造の企業や製品などの情報の開示」「全国調査」は至極当然です。わが党も早くからこの問題を国会でとりあげ、地域でも各組合の方々と労災認定に具体的に尽力した経験を持っています。今回アスベスト対策委員会を国会議員団として設け、地方議員団とタイアップし、また皆さんとのスクラムで、調査、政府交渉に全力をつくす決意です。

 全建総連が、運動、組織の両面で大いに発展されるよう祈念しご挨拶とします。

(Update : 2005/11/09)