こくた恵二
こくたが駆く

京の職人の心尽くし―西陣の「織額」贈呈される

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 先日の帰洛のおり、上京民主商工会の小野会長をはじめ西陣織の職人の方たちと党京都府委員会において懇談―西陣織の『織額』を贈呈された。
 小野会長より説明があり「ぜひ新しく建替えられた党本部事務所で飾ってほしい」とのありがたい申し出、その場で私が市田書記局長宛のお手紙をお預かりして、実物は今週中に本部に届く予定だ。(相当大きな芸術品であるので、専門の運送業者に頼まないといけないらしい)
 写真むかって左
 作品名 「祇園まつり」
 製作者 アトリエ西匠(せいしょう) 今村喜久雄さん(左から3人目)

 写真むかって右
 作品名 「金閣寺」
 製作者 吉岡良一さん(右から3人目)

 
 『織額』についての説明はこちらを、参照してしていただくとして、見てください(写真下)この技術の素晴らしさ!写真を通じて見て頂いても一目瞭然ですが、説明をお聞きしてさらに、理解が深まった。

 曰く「織物で『色』を表現するときは8色ほどの糸の組み合わせで表現をするのですが、輪郭のはっきりとした絵であれば比較的簡単に表現できます。逆に『写真』のような、輪郭のぼやけたような絵を表現するのはとても難しく、中間色を調整するためには細い糸を使えば良いのですが、細すぎると今度は、狙った色を出すために幾重にも織りを重ねなくてはいけなくて、生地がぶ厚くなってしまいます、そうならないように糸の太さ等を調整しながら創りあげるのです」との事。
 つまり、写真をもとにした絵画のような織物をつくるのことは、技術的には最も困難な部類の仕事であるということだということだ。―まさに新しい本部ビルに飾るに相応しい「京の職人の心尽くし」に心からの感謝・感動!

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(Update : 2005/08/01)